平成29年11月18日、成年後見センター・リーガルサポートの研修を受講しました。
テーマは 「本来型意思決定支援と代理代行決定〜本人の意思を読み解くためのトーキングマット演習〜」
講師は水島俊彦弁護士です。
リーガルサポートの会員は2年毎の名簿更新のために、13単位の研修を受講しなければなりません。
私が所属する東京支部では、毎年11月に様々な研修が開催されます。
いつも素晴らしいテーマ・講師の研修ばかりで、どれを受講しよう、全部受講したい…と頭を悩まします。
その中でも、今回の水島先生の研修は特に楽しみにしていた研修です。
水島先生はSDM-Japanの中心となっている方です。⇒コチラ
私が9月にSDMのワークショップに参加した際、懇親会で水島先生にご挨拶させていただきました。
その際に「今度リーガルサポート東京支部で研修やるんですよ。」とおっしゃっていたので、楽しみにしていました。
今回の研修の内容は、南オーストラリアのSDM(意思決定支援)ではなく、イギリスのMCA(意思決定能力法)による意思決定支援と代行決定の制度と実務についての紹介でした。
イギリスの制度と実務は進んでいるな~と思うとともに、そんなイギリスでも問題点もあり、やはり意思決定支援というのは難しいものだと改めて感じました。
今回の研修で特筆すべきは、「トーキングマット」という絵カードを使った演習があったことです。
認知症の方や知的障害、精神障害の方とお話する際に、ただ漫然と話しかけても、コミュニケーションがうまくいかないことがあります。
そんなときに、コミュニケーションを助けるツールが「トーキングマット」です。
受講生と3人でグループを作って、実際に「トーキングマット」によるコミュニケーションを試してみました。
この「トーキングマット」は、実際に被後見人の方とお話する際に役に立ちそう…
成年後見の分野において、「意思決定支援」という言葉をよく聞きますし、私自身も後見人としてご本人の「意思決定支援」をしたいと常々考えています。
「意思決定支援」をするためには、ご本人の気持ちや希望を聞き取るためのスキルが不可欠だと思います。
でも、今までそうしたスキルを教えてもらえる研修がなく、リーガルサポートでもっとスキルを扱う研修をしてくれればいいのに…と以前から思っておりました。
今回の水島先生の研修はまさにこうした私の希望を叶えてくれる内容だったと思います。
研修終了後に水島先生にご挨拶したら、私のことを覚えてくださっていたのも嬉しかったです。
(東京ジェイ法律事務所 司法書士 野村真美)
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