~「死んでもいいけど、死んじゃだめ」僕が言い続ける理由~ 心が救われた言葉。 | 人生の歴史を動かす運命思想家 檜原有輝ひばらゆーき

人生の歴史を動かす運命思想家 檜原有輝ひばらゆーき

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姓名判断、四柱推命、カバラ数秘術、宿曜占星術。
あらゆる占術学問をもちいて「誕生」「人生の道中」「終末」まで貴方の人生を支えます。

出版日 2022年9月
出版社 河出書房新社
著者名 大空幸星





”この数日間、死のうと思っていました。これまでのさまざまなことと、自分の中での表現できない気持ちに揺れています。学校に行っている自分も家族のことで気丈に振る舞っている自分もすべて偽善かもしれません。自分が何なのかもよくわからないし、何のために生きているのかもわかりません。学校に行かなくてはならないとわかっているし、やるべきことをこなそうと努力もしています。だけどそれが全部偽善のような気がします。でも本当の自分はよくわかりません。身の回りで起こるすべての出来事に意味を見いだせません。友達といるのは楽しいし、授業を受けるのも楽しい。だけどその気持ちも本当かわかりません。母と何か会話を交わすと、喧嘩が起こります。母や父に対して、自分の幸せな環境を壊したと思っています。そんなことを思ってはいけないし、その気持ちを表してもいけないのだろうと思いますが、気持ちを変えることはできません。母は自分のことを愛してないし、軽視していると思ってます。そんなことはないと理解している自分もいるような気がしますが、よくわかりません。父と今日電話しました。もう怒りはありません。ただ5年前の父に対して、強烈な恨みと殺意を持っていた自分に対して、後悔することもできません。いまだに父を心のどこかで恨んでいるような気がして、苦しいです。なるべくみんなの前では、気丈に振舞おうと心がけています。弱い自分を見られたくないし、かわいそうな人と思われたくない。ふつうの高校生であろうとしてきたと思います。だけど、そういう自分に嫌気がさすし、限界です。自分ではない自分を演じることは大変だし、その演じている自分も自分の一部であるような気がして、意味がわかりません。とてつもなく胸が苦しくなって、死んだらましだなと思ってました。(中略)離婚して急にいなくなり、すぐに別の誰かと再婚した母と一緒に暮らすのは無理だと思っていました。そんなときに、父との関係も最悪になり、毎日喧嘩して、殺す殺さないを言い合う地獄でした。精神が乱れて、食欲が減って昼夜が逆転して学校にもいけなくなり、それで父は責めてくる。でもどうすることもできなくて、死のうとしました。だけど父は、「死ぬのだけは許さない」と言って、私は母のところにも逃げれない、学校にも逃げれない、死ぬこともできない。最悪な環境の中にありました。”

 

◇◆◇◆

 

著者は元NPO法人「あなたのいばしょ」理事長、現在は自民党の衆議院議員です。上記は、彼が高校生の時に心の限界に達した時に、ずっと自分を気にかけてくれていた先生にあてたメールの一部分。長文ですが一気に読めるくらい心を刺す内容なので前半部分をそのまま掲載させていただきました。彼の幼少期から受けてきた虐待や、重く抱えてきた心の傷にわたしは自分を重ねてしまいます。

 

彼のように私も「ふつう」を演じて生きなければいけない、と思いながら生きてきました。ふつうが苦しくて、でも生きるために仕方なくて、それが人としてあるべき姿だと思っていました。これを読んで自分の若い頃のあれこれをいっぱい思い出してしまうのですが…

 

ちょっとだけ私が高校生の頃の話をさせてください。私は小さい頃から母と二人暮しでいつも母の激しい精神の乱れに付き合いまくっていました。高校に入ってすぐの頃、学校に電話がかかってきたのです。ちょうど体育館で全校生徒の集まりか何かだったと思います。整列しているさなかで、私は先生に呼ばれました。お母さんから緊急の電話だから、と。体育館の奥にある内線電話から外線へと切り替わったとき、母が「お父さんと離婚する。今からお母さん死ぬから」と言って電話を切られました。当然、わたしはその場で泣き崩れてしまいました。いつもの事といえば、そうなのですが…やはり私は泣いてしまう。

 

今ではもう高齢になって一緒に住んでいる母ですが、若い頃から母の死ぬ死ぬという発言は(まぁ詐欺ではないだろうけど)私が物心ついた頃から日常でした。刃物が出てきたこともあったし。そのたびに私は心が揺れて不安はいつも限界まで自分を突き上げました。たまに単身赴任から父親が帰ってきても夫婦喧嘩は激しくて血が飛び交うこともありました。朝起きたら二人が死んでるかもしれない、という幼いながらの恐怖は眠ることを自分に許しませんでした。実は今も癖になっていて、大人になってからも寝ることは容易ではありません。虐待や暴力など自分に矢が飛んでくることなど私にとっては当たり前でしたが、世間では異常です。だからふつうを演じるのは人として必要だと思っていました。

 


しかしその時、体育館で泣き崩れた私に担任の先生が「どうした?」と聞いてきました。私はとっさに両親が離婚するらしい、と理由を正直に言ってしまいまして…そのあと凄く後悔したんです。翌日、わたしは先生の所に行って「ごめんごめん、親の痴話喧嘩だったわ。うちではよくあることなんです~」みたいにいつものように笑って答えたのです。

 

すると先生にめちゃくちゃ怒られて。人を馬鹿にするもんじゃない!と。そこから私は担任の先生にしばらくの間、無視され続けました。高校の幕開けも散々な始まりでした。まぁ…ね。うまく言えなかった私が悪いんですけどね。つらい事って、言えないのですよ。闇って深いほど、人は人前では笑ってしまうのですよ。泣いてしまう前に面白おかしく誤魔化してしまうんですよ。大人ならわかってほしかった。寄り添ってもっと聞いて欲しかった。理解してほしかったと今でも思います。それに正直になんて言えませんよ。大事だと大騒ぎされて警察を呼ばれたりしたら母親を自分が突き出すことになります。そんな事を子どもが出来るわけないです。もし今あの時に戻っても容易には話せなかったと思います。

 

私は著者みたいに素直ではなかったし、今ほど言葉も出てきませんでした。信じる大人にも出会えなかったから、ずっと普通を装ってきました。だからわかるんですよ。つらいことを笑いながら話している人。強がって面白く皆を笑わせている人、その言霊。表情。かもしだすオーラ。それらが痛いほどに。

 

死にたい、って笑いながら友達に言うと怒られる。当たり前なんだけど、口に出したいんですよ。自分の中に呑み込むと本当にそうなってしまいそうで。自分で自分が怖いのです。だから「死んでもいいけど、死んじゃダメ」という彼がそう言ってくれた言葉に、その意味にどれほど救われたか。そういう人はいっぱいいると思うのですよね。ぜひ多くの皆様に手にとって読んでいただきたい本です。

 

 

 

 

 

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