運命思想家の檜原有輝です。
今年も沢山の映画、本、ドラマを見ました。
つぎは~本編~今年読んだ作品の中で
3位に絞ってみたものを振り返りたいと思います。
3位 ~終わった人~
定年を迎えた主人公は、自分はすべてにおいて「終わった人」なんだ、とひたすら追い詰めては、引退、老い、世間から必要のない年齢と立場を目の当たりにして思うこと、それらの全てが卑屈に受け取ることから物語が始まります。それがまたリアルで見栄を張ってしまう気持ち、強がってしまうところ、愚痴ったり、すねたり、厄介者の自分にとうとう妻にキレられたり…ところが思ってもみなかった展開が訪れるのです。どんどん引き込まれて行って、最後まで一気読みです。どれだけ全盛期で働いていてもいずれはほとんどが引退を迎えるわけですから、とくにサラリーマンなどは必読をお勧めします。
2位 ~すぐ死ぬんだから~
まさかの内館牧子氏の2冊が入りました。これも本当に面白かったです。主人公は老いと死を感じないわけではない年齢に来ても、自分を捨てずに愛して輝かせる立派な心持で生きています。読みながら思わず自分も胸を張りたくなるようなことばかり。どうせすぐ死ぬんだから。だからこそ楽しまなくっちゃ、と美しさと軽やかさを根底から向き合って今できることをする。そんな老年期に自分もなりたい。主人公には様々なことが起こりますが、それもまた対処の仕方がカッコイイのです。
1位 ~国境のない生き方 私を作った本と旅 著者ヤマザキマリ氏~
テルマエ・ロマエの映画は見ましたが、彼女のエッセイを初めて読みました。だけど読み進めるうちに本当に山あり谷ありとはこのことで…よく色んなことを乗り越えてこられたな、と思うほど波乱万丈の彼女の人生。私だったらもう生きることを諦めていたかもしれません。けして綺麗なお話ではないからこそ勇気をもらえたし、どうやって向かい風を受け止めて前に進んでいったか、を事細かく文章巧みに書かれているのです。けして悲壮にならず、楽観せず、人生は本気で何とかなる、と思えた本に出会えた気持ちでした。ぜひ♪
これで映画、ドラマ、本の今年ベスト3位を選びました。
ぜひ皆様にも共有もらえたら嬉しいかぎりです(^-^)