看護師の仕事をしていると

色々な人と関わりの中から

その人生の深い部分に触れ

自分の生き方を考えさせられることが度々ある




患者さんの出会いが  きっかけで人生が変わる




 以前、神経内科病院で働いていた時のこと



Yさんは30代男性。

小学生の子供が2人と美人の奥さんとの4人暮らし。


疾患名はALS(筋萎縮性側索硬化症)

その中でも、上下肢からゆっくりと筋力が落ち進行していくタイプであり、数年かけて歩けなくなり車椅子での生活となっていた。


また、早い段階から

最後は呼吸器を装着しないと選択されていた。


進行と共に嚥下機能も落ち、誤嚥性肺炎を起こし入退院を繰り返していき…

最後の入院となったその頃、


精神科の先輩看護師Aさんが、

主任になる研修のため

神経内科で勤務することとなった。



Yさんは車椅子に乗車しているが、首を支える筋力も低下し、声も小さく、呼吸も弱くなっていた。

話す事さえ苦しい状況でもYさんは

看護師の処置のひとつひとつに礼をいい、笑顔を見せ

礼儀正しく優しい性格は変わらなかった。



その後

Yさんの病状は進行

呼吸が苦しくなり

ナースコールも頻回に


胸を圧迫し補助呼吸をすると楽になるため、看護師が行っていたが

進行と共に呼吸は常に苦しく、補助呼吸を求める間隔が短くなり、夜勤での看護師も対応が困難となった


その頃から、看護師に代わって

Yさんの家族、元職場の仲間、学生時代の仲間が

亡くなるその前まで、Yさんの補助呼吸をするために

寝泊まりしていたが、皆明るく楽しそうに介助していた



家族や仲間、そして看護師達にも慕われ愛されていたYさん

そして、幼い子供達、妻を残し、若くしてこの世を去ることに無念な気持ちはあったと思う

でも、家族、仲間、そして病院スタッフにも最後まで頑張り抜き生きる姿をみせてくれた。



そんな同世代で亡くなったYさんをみて、

先輩看護師Aさんは、

なんとプロゴルファーの道に行くと研修が終わると看護師を辞めてしまった‼️


仕事ができ看護師として成功しそのまま主任として当然働くことと思ったAさんの退職と決意は

凄く衝撃的だったが…


Yさんは身をもって

人生には限りがあること

今の元気な体が永遠のものではないことを教えてくれ

本当に自分がしたかったことに挑戦すると決断したとのことだった



人生には限りがある、いつまでも健康で自由ではない

そんなこと誰でも知っている

けど、毎日の生活に追われ忘れてしまっている



患者さんは、命や健康の有り難さを教えてくれ

時に、あなたはそのまま死んでもいいの?

と投げかけてくれる