Anouk Aimée | RITZ林麻美子の日記

RITZ林麻美子の日記

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アヌーク エーメ
 



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1932年4月27日パリ生まれの美しい女性。

女優さん。

上の一枚は、1966年に彼女がヒロインを演じた映画「男と女」のワンシーンです。

40年前とは思えないほどナチュラルで洗練された美しいヘアスタイルがそこにはあります。












この映画とアヌーク エーメのことは、私が代官山店に異動してから数年間担当させていただいているお客様から教えていただきました。

身のこなしが美しく、知性に満ちた大人の女性。時折見せて下さるお茶目な一面がまた魅力的な素敵なお客様。







「男と女」のアヌーク エーメのヘアスタイルが本当に本当に好きなんだと。

私に似合う範疇でいいから、できるだけ彼女のこのヘアスタイルを再現して欲しいんですと。

そう私に伝えて下さいました。

押しつけているみたいよね、ごめんなさいね。だけど流し見でいいから、彼女のヘアスタイルを見てもらえると嬉しい。

そう言って「男と女」のDVDを手渡して下さいました。






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それから数年間、月に一度ご来店下さるその方のヘアスタイルが少しでもアヌーク エーメに近づき、さらにその時々でその方にフィットするよう、毎回毎回少しずつ何かを変えながらカットさせていただいています。


目指すイメージは一つでも、季節によって髪の質感が変わり、パーマによる毛束の動きも恐らく日々変わっていき、なんとなく移り変わるちょっとした気分もそこにはあり、だから毎回少しずつ何かを変えながら。


例えばフェイスラインにはらりと落ちて欲しい毛束の分量。ハネた方が素敵だと思う顎先の毛束のカタチ。それからレイヤーによるボリュームの位置とシルエット。おさめたい毛束と動いて欲しい毛束の微調整。毛先を重くしてみたり軽くしてみたり、根元に隙間をつくったりつくらなかったり。


挙げたらきりがないし、言葉で表すことに意味があるかもわからないのですが…


とにかくそんな風に思い考えながらカットさせていただいています。


イメージは変わらなくても、仕上がるヘアスタイルはその方と私にとっては毎回少しずつ違うものだと思ってつくらせていただいています。











日々、お客様には本当に多くのことを教えていただき、お客様に育てていただいて今の自分があると心から思います。


もちろんそれは、ご希望をうかがいそれを再現することからだけではなく、お任せいただくこともしかり、ご指摘いただくこともしかり、日々様々な場面や感情、そしてなにより “髪” を通して本当に多くのことを教えていただいていると。


みなさま。


まだまだ人としても美容師としても至らないところが多々ありますが、今後もお客様と髪としっかり向き合わせていただき、大きく上手くなっていきたいと思っておりますので、どうぞ宜しくお願い致します。











昨年か一昨年か、アヌーク エーメのお客様が手首につけていらしたアクセサリーに、私は釘付けになりました。


ピアスもネックレスもリングも、なんにもつけなくなった私が、なぜか胸がざわつくくらい惹かれた手首のアクセサリー。


ティファニーのボーンカフ。


手首の骨をぴったりとなぞる、大きくて美しいメタリックのブレスレット。


これ林さん絶対似合いますよ。シルバーの方がいいかもね。おすすめ。買ったらいいじゃない!


というお言葉がとても嬉しかったのですが、そんなに簡単に手に入れられるものではありませんので…笑


2015年、私やったぞ!


って今年の暮れに思えたら、自分の手首にはめてあげようかな…とか考えています。


長くなりました。


これにておしまいです。


またそのうち書きます。


では^ ^