さて、地方自治体の結婚相談では
A-B-C役という役割を果たすことをお伝えしています。
Aとはアドバイスをする役割の人を指し
Bとはブリッジ役
Cとはご相談者さんとなります。
1対1でのご相談は推進していません。
それは全員が同じ意見になることは方向を見誤っていたときに大きな問題発生となる可能性があるからです。
たとえば
ご相談者Cさんが「会社を辞めたい」と相談されますよね。
その時に相談者のBさんは心情理解して
「そう思うよね。それもひとつだよね。いいんじゃない?」と推進します。
しかし、Aさんは仕事を辞めるデメリットや仕事を辞める決断について再度よく考え直すことを提案します。
または、Aさんが「仕事を辞める提案」をした際にBさんは「不安が強いならよく考えてみよう」と再度見直すことを提案します。
え?そうしたら本人は迷うじゃん
と思う方もおられたと思いますが、それでよいのです。要はA役とB役が同意見となり、あおるようになってはいけません。
一番大切なのは「自分で決めた」ということなのです。
「会社を辞めたい」
「家を出て一人暮らしをしたい」
「結婚辞めたい」
その時にどんな人も自分の意に沿うアドバイスをしてくれる人が良い人に思うのです。
自分の好きな意見を言ってくれる人が好きなのです。
しかし、それはとても危険な落とし穴です。
今度、それがうまくいかなかった時には
「○○町のメンターさんがええやんええやんと言ったから家を出たのに、仕事を辞めたのに、結婚辞めたのに」
と先日まで味方になっていたことが仇になる。
そんな意見が地方自治体で出たらヤバいです
要は煽るのではなく、「しっかり自分で決めた」「自分で考えたのだ」と納得してもらうことが大切です。
目先の感情で行動する人は、意に反する意見を言われることを、否定されたとか反対されたとかになりがちです。
考えることを悩むととらえているからです。
迷うことや悩むことを自分にとって不快ととらえているからです。
A役の人のアドバイスがCさんの意に反していたら、CさんはA役の人よりB役の人の方が、さも自分を理解してくれているように見えるのです。良い人のように思えます。
その時にB役の人はA役の人の意見がいかに有効かを伝えることが大切なのであり、B役の人こそ能力が必要です。
ワタクシはその時にいつもおもいます。
B役がうまくできる人は黒子になれる人。
人と人を繋ぐことのできる人。
人と人を仲良くさせることのできる人。
一方でB役のうまくできない人は?
どんな人でしょうか。
ワタクシたちの相談は人気取りのためにあるのでもなく、自分の肯定感をあげるためにあるのでもなく、ワンチームとしての役割を持つことが大切です。
支援の中で自分の役割を明確に果たせる人を育てること、育つこと、とても重要なことです。
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