*株式会社グランエスペランサ代表取締役
*NPO法人日本結婚教育協会代表理事
*あしふみ健幸ライフ❌金沢粋屋の
棚橋美枝子です。
「忘れないために残す」のブログは
私の真友であるみわちゃん、
そして2月22日02時58分に今世の使命を終えて旅立ったかおりちゃん親子の
3年3ヶ月の癌との戦い、癌との共生、
そして「生も歓喜、死も歓喜」と
みわちゃんがとらえるまでの過程を
私が忘れないために残すものです。
詳細についての記載は曖昧なところがありますがワタシにとって大切な備忘録であることをご理解いただきご一読ください。
この日のことで何より記憶に残っているのは
みわちゃんの夫であり
かおりちゃんのパパのことです。
パパは大学の教授をされていて
この日はおそらく2回目のお出合い。
京都にある当時陸上の名門高校から
日本の有名な体育大学へ進学され
その後大学の先生になっていかれます。
身体もきしっとされている細マッチョなパパ。
毅然とされている方という印象でしたが、
この日のパパは別の人のようで。
ご挨拶をさせていただくと
目に涙を浮かべられ、真っ赤な目で
ホントに心細げに小さく見えました。
男親はツラい
本当にそう感じました。
娘に何かあっても触れることさえできない。
この距離をどう埋めるのか。
でも、どこのご家庭でも同じではないでしょうか。
この事態に至る前にみわちゃんが
「うちの夫は学者や教師の家系で、ワタシのところは商売人の家。だから基本的なところが合わないんやと思います」と冗談とも本音ともつかぬ感じでワタシに語ってくれたことがあります。
そこで、ワタシが答えたことは
「いやいや、一見、その育ちや家系って影響大きいように思えるけど、実はそこちゃうやろ。
みわちゃんもパパも
ほっといてもよい他人のことでも、
損得なく一生懸命やで。
そこが一番大きな共通項で
そこが夫婦でおる理由ちゃうか。
でも、ここの価値が合ってるのはベストやろ」
すると、みわちゃんは
「あー、たしかにね。そうやね。それはそうやわ」と深く納得されたようでした。
夫婦は差異を探しがち。
差異を認めるからこそうまくいくものかもしれません。
しかし、実はとても大切なところのポイントとなる共通項。そこさえわかっていたら差異の部分も枝葉になるようにワタシは思います。
他人のために一生懸命。
志しのために努力をするお2人の遺伝子は🧬
かおりちゃんにも受け継がれていました。
かおりちゃんは小学校から、、、
説明がうまくできない😅
キャンプを教育的に活用して子どもたちを育てる団体に参加しており、大きな学年に成長すると今度は、そこに集う子どもたちのキャンプをサポートしながら自らも成長するという活動に参加しておられ(わかります?😅)
キャンプでは歌を歌うので、その当時の曲をみんなで歌っています。かおりちゃんもとても楽しそう。
この時間についてはまた後ほどお伝えします。
また、おうちには実は佐竹家は猫だらけ🐈⬛
それもすべてが保護猫ちゃんなのです。
佐田さんに猫はなつく(笑)この猫ちゃんがかおりちゃんの癌との日々を最も癒してくれた子です。
家族全員が弱いものを慈しめる佐竹家。
猫たちは保護猫経歴があるとは思えないほどのツヤっぷり。それは家族全員が大切にしてくれるその安心感に他なりません。
話が大脱線していきましたが
今回は何を書こうとしたのかというとパパのことだったはずなのに(笑)
やはりお伝えしたいのは、佐竹家のことになるね🤣
佐竹パパとみわちゃんとが見せてきたものの根本的に大切なことがかおりちゃんにつながっていたということ。
2人が言葉で教えたのかはわからない。
しかし、2人の生き様はかおりちゃんにつながり
そのかおりちゃんの生き様は彼女の最期を飾ります。
一見タイプは違うように見える夫婦のしっかり絡みあった人として最も大切な素因が、かおりちゃんに流れていたのだと私は後々になりみわちゃんに伝えた言葉を思い起こすことになりました。
夫婦って色々あって365日。
合わないと思うことの理由を見出すほうが簡単かもしれない。でも、やはりこのご夫婦家族は
他人のことに、人の成長のために
身を惜しんで一生懸命になる
それが佐竹家。
パパとの時間についてはまたもう一度触れたいと思います。
しかし、もし世の中に娘さんが癌になり何ができるのか?どうして良いのか?迷ってしまうパパがおられたら、ワタシは誰もが同じであることをお伝えしたいし、右往左往しているのがパパだと思うし、それで良いのだとそんなふうにも感じます。
不器用だけど、ホントに愛のあるお父さん、
ワタシはこの病室での佐竹パパを忘れることはないと思います。