翌週の月曜日、火曜日、水曜日は仕事もあって(実は亡くなった次の日から働いていたのだが)、なんとか気が紛れた。

ちぇびが職場と同じ街の葬儀屋に6月15日までいたので、

仕事中、もう一回最後に会いに行く?葬儀屋に電話してみる?という衝動に何度もかられた。

 

6月15日(水曜日)の夕方に、夫と車でスイスの親類宅に向かった。

残念ながらケータイを忘れて、全く写真がない。。。

(夫がたくさん撮ってはいたが。。)

15日はちぇびが火葬場のあるSchwäbisch Hallに向かう日だ。

縁もゆかりもない街に送ってしまってごめんよ。。

ちぇびの心はいつも私と共にある、と考るようにする。

 

6月16日はスイスのMurtenという街に車で日帰り観光へ。



滞在先の街はフランス語圏だけど、Murtenはドイツ語圏なのでなんだかほっと安心する。

しかし街中では何故かフランス語の方がよく聞こえた。

湖のある綺麗でかわいい小さい街なのだが、

スイスなのに全く避暑になってない暑い一日だった。

午後は暑すぎて、ボート周遊1時間で休憩しながら観光した。

 

6月17日(金曜日)は朝からBernに向かった。

午前中は涼しくてなかなか過ごしやすい。

バラ園から街を一望。



昨日ドイツは祝日だったから、火葬されるとしたらきっと今日だな、と空を見上げてちぇびを思った。心の中で黙祷した。


2020年の写真。顔を近づけると、いつも鼻で挨拶を返してくれた。

 

(つづく)

 

 

 

 

 

ちぇびが亡くなった6月9日(木)の週末。

土曜日はちぇびのケージ、サークル、グッズを片付けた。

まだ使えるものは、どこかで誰かが今後も使ってくれたら嬉しいな、と思い

Facebookの地元掲示板に載せてみた。

キャリー2つはすぐに返事が来た。


その日の夕方に、地元のおじさんがキャーリーを取りに来てくれて、

お礼にと美味しいチョコレートを置いて行ってくれた。



サークルも同日割とすぐに連絡があった。

同じく夕方に、近隣の街に住む女性が犬用にと貰っていってくれた。



その他のもの(牧草やらサプリ、爪切りやら)は連絡なく、

シッターでウサギ飼いのナターシャに見に来てもらい、必要なものは貰ってもらうようにした。

(先に彼女に訊いてはいたが、どうやら連絡先が変わっていたらしく、連絡先を見つけ出すのに数日要した)

 

その週末の日曜日は、9ユーロチケットを使って日帰り小旅行に出かけた。(隕石の落ちた後にできて、進撃の巨人のモデルになった?というNoerdlingenという街へ)

素敵な街で、良い気晴らしになった。


 

PS.その頃、ちぇびのことを考えると、悲しみのボタンを押したみたいに

急に悲しくて突然涙が出たよ・・・。

朝5時になると起きてしまうし、夕方18時になるとご飯だよー!って言いたくなるし。

寝る前は、夜中また見に来るからねー、倒れてたら起こしてあげるからねー、って。

しばらく大号泣をして、我に返り、

今後の方針を決める。

私の職場のある町にペット専用葬儀屋があるのを一度通りかかったときに見ていて、

ネットで調べて電話をすると、当日15時以降に連れてきてよいとのこと。

一晩一緒に過ごすことも少し考えたが、

すでに死後硬直が始まっていて、

ちぇびがなんだか単なる抜け殻でしかなく思えたので、

15時に連れて行くことにした。

 

葬儀屋まで車で30分。

行く途中で、村の花屋さんにて花束購入。

葬儀屋の社長に案内されて、ちぇびを地下の祭壇?に設置。

花を飾って、別れを惜しんでください、とのこと。

暫く時間をもらった。

 

15分ほどして社長さんがやってきて、

上で料金の話や説明を受ける。

ちぇびが12歳であることを告げると、びっくりしていた。

6歳とかはよく見るけど、12歳は見たことがないらしい。

 

火葬はこの場所で行われるのではなく、

週に数回まとめて、Schwaebisch Hallという街の火葬場に連れて行かれるのだそうだ。

ちぇびの場合、6月15日にその街に連れて行かれて、

21日に灰が葬儀屋にて引き取り可能となる、とのこと。

従って、火葬されるのは16日または17日か?(土日はもちろん火葬場お休み、月曜日はたぶん灰の移動日)

火葬場まで行って立ち会ってもよいが、別料金且つ日程について話し合いが必要とのことだった。

故に火葬場には行かず、すべてをお任せすることにした。

 

ぽっかり心に穴が開いた状態で葬儀屋を後にした。

 

(今ここ。つづきはまた来週)


ちぇび、あなたが居ない毎日は寂しいよ。。(5月の写真)



自宅に設置