英国発ゴシック・ホラーの決定版、『ウーマン・イン・ブラック<黒い服の女>』。女流作家スーザン・ヒルの同名小説をもとに、スティーブン・マラトレットの脚色、ロビン・ハーフォードの演出で舞台化されたこの作品は、
ヴィクトリア様式の小さな劇場。舞台には特別な装置やセットはなく、ガランとしている。そこへ中年の弁護士キップスと若い俳優が相次いで現われる。キップスには青年時代、家族や友人にも告白できないような呪われた体験があった。以来、その記憶のために悪夢に悩まされ、安らぎのない日々を送っていたのだ。悩みぬいた末、キップスはこの忌まわしい記憶を、家族に打ち明けようとする。あの怪奇な出来事を劇場で語ることによって、悪魔祓いにかえ、呪縛から解放されようというのだ。その手助けに、若い俳優を雇ったのだった。
キップスの告白はひどく長い。そのため、俳優が“若き日のキップス”を、“キップスが出会った人々”をキップスが演じるという上演の形が、俳優から提案される。そして「芝居」は始まった。
【原作】スーザン・ヒル
【脚色】スティーブン・マラトレット
【演出】ロビン・ハーフォード/アントニー・イーデン
【翻訳】小田島恒志
【出演】向井理 勝村政信
先週ウーマンインブラックを観劇。ゴシックホラー
劇中劇仕立てなのでそれも面白い。
向井理様x勝村政信様。
勝村様は1人何役もやられて上手いの一言。
向井様はクールな感じのリアクション。
1990年代に初めて上川隆也様x斎藤晴彦様版を拝見した時の斎藤様の上手さに唸り上川様は熱く素敵。
想像力を働かせることで、増幅していく「恐怖」の感覚。
役者様がその才能を大いに発揮できる(ある意味技量を試される)作品かと。
照明、音響、舞台装置がシンプルだから観客の想像力、恐怖心を助長するのに非常に効果的に作用し、
ラストにまた、あなたも当事者よと言われたようで恐怖が後を引いた。
個人的にはやはり上川隆也様と斎藤晴彦様版が初回だったせいか、本当に怖かった。
上川様のリアクションにドキドキさせられ、
岡田将生様も熱くおどおどするリアクションが可愛かった、贔屓目(笑)