こんにちは!
ビジネス英語経営コンサルタント
の西村まみです。
個人的に面白いと思う本を
見つけたのでご紹介します。
東芝だけでなく、
日本の家電メーカー8社
がどのようにして
負け続けたかを経営戦略、直近の
財務も含めて分析しているので
読み応えがあります。
(画像はロイターより借りました)
日本にとって自動車産業とならび
象徴的な産業だった
エレクトロニクス産業
がどのようにして凋落していったか
を振り返る事は
これからの日本企業の経営戦略を
考える上で学ぶことがたくさん
あります。
東芝に関しては
キャッシュフローを全く生まない
アメリカ企業のウェスティングハウスの
原発部門を数千億円
で買収し、膨らむ赤字を
隠すために粉飾決算を続け、
今月末には決算報告なしの
株主総会をすると発表していま
すが、
会社を存続するために
東芝の利益の8割を稼ぎ出して
いる半導体事業を売却しよう
としているのに、半導体事業の
合弁相手であるウェスタンデジタル
からは合弁契約に反すると
半導体事業の売却の差し止め
を国際裁判所におこされています。
また、半導体事業の売却が
認められたとしても、
海外勢に売却されるのか、
あるいは半導体技術の
流出を防ぐために
日本政策投資銀行、産業革新機構
連合が落札するのかというのは
とても気になります。
いずれにしても3月末時点で
債務超過である事は事実で
あるので、
早急に決定をしなければ
いけないですが、債務超過で
ある事、有価証券報告書などの
提出遅延から上場廃止は
まぬがれる事はできないでしょう。
日本では会社法を改正して
社外取締役の権限を強化した
はずですが、不正会計を防止する
事はできなかったわけですが、
日本企業においてコーポレート・
ガバナンスが機能していないと
いう事は
JAL、シャープ、三菱自動車、
そして今回の東芝の件でも
はっきりしました。
日本の大企業は慣れ合いの
日本型経営から脱却しない
とますます競争力が低下
するとの危機感が
あるのか極めて疑問です。
技術力、サービス力があり、
新しい考え方を受け入れる
事ができる日本の中小企業
こそ成長する海外市場に
どんどん出ていくべきだと思います。
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