dvdも後半・・・
一体この作品はどこへ向かうのか。
やっぱり連盟の成立・・・?
でもそれだけだとイマイチ広がりがない。
だからそれに恋愛とアクションを絡ませる?
というように、どう進んでいくのか気になったのですが、
後半・・・かなり期待はずれで、
悪い意味でツッコミどころ満載。
そういうツッコミどころもこのドラマの魅力ではあるのですが、
なんだかなぁと思わずにはいられないストーリー展開と、
キャラたちの行方。
まず主人公は一体何を考えているのか。
本当に愛しているのは誰なのか。
それをはっきりしてもらわないと、
いくらやさしくて、強くても全てのことに説得力がかけてしまう。
ストーリー展開として2人の間で揺れるというのは、
本当にやめてほしいです。
しかも毒に犯され・・・
治療法もみつかったのに、
本当に一緒にいたいなら探して治療すべき。
結果的に放置しておきながら、
彼女のためだといって仕事に力を入れ・・・
夢をおいかけるっていうのも微妙。
紫羅のときにしても、
押しが足りなさすぎ。
優しいって優柔不断の裏返しでもある。
といいたくなります。三角関係では。
”治療”という点では、
全く関係ないのですが、「伯爵と妖精」の最新刊を思い出しました。
この2人のほうが、どれだけ応援したくなるか。という感じです。
そして揚牧。意味不明。
この人の顔をみているだけでちょっとイラッときます。
悪役や、微妙な役柄しかできそうにない典型的な顔。
この人が最大の敵というのも微妙。
無双はかなりいい子。
主人公を好きになるんじゃなくて、
違うキャラを出して、恋に落ちてほしかった。
そして紫羅。
強くなったし、素直になれない態度をとっても、
やっぱり愛が伝わってきます。
かなり美人だし。
この作品でダメなのは、
やっぱり主人公。
あぁ。雪山飛狐に続いて主人公が微妙というのが、
かなり残念。
びょう大侠のほうが好感度大です。
そんなマイナスな感想が強くて、
その状態で見た最終話。
「あぁ」という感じでした。
たぶん、このお話は結末を考えてから組み立てられていったんだろうなぁ。
と何にも知らないのにそう感じました。
紫羅とびょう大侠は、誰かを愛しぬいた。
それが叶わぬものであっても。
この2人はかなり切なかったです。
騰しょうは、死んでしまうとわかっていても駆けつけて、
やっぱりこの人も生き抜いたという感じ。
紫羅は、自分の招いてしまった揚牧とのことに終止符をうち・・・
びょう大侠は、自分の生きる道をみつけた。
愛する人のために死を選ぶことが、
それが本当の愛だとは断言できないけれど、
びょう大侠はそういう道を選んだ。自分のためにも。
そして主人公の元超は・・・
夢を叶えた。
この主人公は、
いい意味でも悪い意味でも優しすぎる主人公でした。
自分の思いのままに、素直になることができないくらい。
けれど厳しくいうなら、
無双とも寄り添わず、紫羅とも結ばれず、
紫羅の想いを知りながら、
いろんなものに縛られてつっぱしれなかった。
そして極めつけは・・・最後の戦いのシーン。
びょう大侠も読んでおけばよかったのに。
それとも2人にとっては、
嘘だとしても、想いを言葉にしなくても、
本当の式のように行いたっかのか。
それに紫羅が毒を受けたのは、
元超がよけたから。これには・・・
「あぁ」と思わずにはいられませんでした。
でもこの主人公は結局・・・
文句を並べつつも・・・
強くて、本当にいい人だし・・・新しい恋をしてくれると思います。
そのときは、迷わず走るんでしょう。
そして思ったのは・・・
武侠ドラマというのは、
そもそもメッセージ性のあるものなのか。
ということ。
ただ単純に楽しむという感じなのですが、
作り手としては、そうではなく・・・
”生きること”について訴えかけたいのかもしれません。
けれどそれにしては、この作品・・・
物語自体に説得力がないし、
無理やりに終わらせた感がいなめません。
この作品は最初から最後まで、
わだかまりの残る感じでした。
いろんなことがあって、
苦しい思いもしたけれど・・・
やっぱり幸せになれた。
そういう結末を武侠ドラマには期待したいです。
そういう意味では、私が見た武侠ドラマの中で・・・
神ちょうきょうりょに勝るものはないと思います。
どんなときもお互いだけを見つめていて。
そういうのをみたいです。
ラストはかなり孤独。
でもエンディングの曲がとてもあっていました。
武侠ドラマは、
どれもオープニング・エンディングの曲だけは文句なしでいいんですよね。
総合的には、
オススメできない作品ではありますが、
私は、また新作の武侠ドラマがでたら、
これに懲りずみてしまう・・・と思います。
そして次にみようと思っているのが、
「剣武侠侶」と「怪盗 楚留香」
ハッピーエンドであることに・・・。