坂口安吾「真書 太閤記」 | 自家焙煎珈琲 豆散人アルジの公式ブログ 珈琲と日々

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愛知県豊明市にある自家焙煎珈琲店 豆散人(まめさんじん)のアルジが、珈琲のこと、お客さんのこと、日々の思いなどを気ままに綴っております。 (旧 ほちほち日記)

愛知県豊明市からこんばんは。

自家焙煎珈琲豆散人アルジです。

 

少し前に坂口安吾の「真書 太閤記」を読みました。なかなか面白かったです。秀吉はなかなかしたたかな策士ですが、信長は度胸の据わった策士ですね。

 

桶狭間の戦いのあたりでは、むしろ信長が主人公のようにして書かれています。豊明市の当店から近いところに桶狭間古戦場伝説地がありますから、これは興味津々でした。

 

といっても、書かれていることが史実そのままかどうかは分かりません。こういうのは、どんどん定説が変わってきますから。

 

簗田という諜者の親玉に向かって信長はこう言います。

「熱田から鳴海にかけて尾張の勢力範囲はわざと手をぬいて敵の諜者にまかせるがよい。オレはオレの領内はわざと敵に姿をさらして出撃する。だが、鳴海から桶狭間沓掛に至る山中は敵の諜者をひとりも入れるな。見方の諜者でかためるのだぞ」

 

諜報の戦いだったのですね。桶狭間は隣りの緑区に地名がありますが、沓掛は豊明の北部です。他にも鷲津、大高、丸根など、知っている地名が出ます。千人塚も出ます。今は豊明の仙人塚という地名です。

落合村は当店のある地域で、住所は新栄町ですが、町内会では落合区なのです。

 

そして、アルジと同じ苗字の織田軍の武将が、捨て駒にされて出城で討ち死にします。一応、よく守ったようです。アルジの家系とは関係無いと思います。うちに鎧兜も信長の手紙も残っていませんから。