愛知県豊明市からこんばんは。
自家焙煎珈琲豆散人アルジです。
ロシアではなく、ウクライナの小説家ゴーゴリの全集3冊目を読み終えました。
有名な「外套」を読むのは3回目くらいですが、一番面白かったです。「鼻」もいいです。
「ローマ」というのがありまして、ローマ生まれの若い貴族が憧れの巴里に行き、最初のうちは昂奮しきりで、華やかな巴里の雰囲気を楽しんでいたのですが、だんだんその浮薄さに飽きてしまい、ローマに帰ってから、その地味な落ち着きの中に良さを再発見するという話です。
その中に「陰気なカフェ」が出てきます。
「・・カフェからは、いつも給仕が一人、出前にでかけてゆくのが見られる。彼はオーロラという名でとおっている例のブリキ製の小さなコーヒー沸かしに、山羊の乳入りのコーヒーやココアを入れて、おかみさんたちに出前をして歩くのである。」
なんだか、珈琲がとても庶民的な扱いになっていて、それだけに生活に浸透しているように思いました。
巴里のお洒落なカフェじゃなくても、地域の日常に根付いたお店のほうがいいものです。
それにしても、山羊の乳入り珈琲というのが、どんな味か気になるところです。