京都盆地を取り囲む山々で構成れた全長約80キロの、地元民が気軽に利用する山歩きコース『京都一周トレイル』。東南、伏見から比叡山、大原、鞍馬を経て、高雄、嵐山、苔寺に至る、京都市街の眺望を楽しみながらめぐる山歩きコースで、ガイドブックも多数発行されています。地元民にとっては手軽に登山を楽しめる、比較的難易度の低い山歩きコースですが、最近では山歩きだけにとどまらず、トレラン大会も開催され、全国的にその知名度も上がっています。

それぞれの山を単発で登る機会はあっても、京都一周を縦走することは今までなかったので、以前から一度京都一周トレイルを踏破してみたいな、と。

今回は前回からの続き → 

 

 

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ほぼほぼ観光客しかいないような人気スポット『竹林の小径』で登山仕様の格好も若干場違いでしたが(汗)とはいえ、ここも京都一周トレイル西山コースです。

 

そこから嵐山のメインストリートとも言える商店街。昼時ということもあり、どのお店も行列でした。ふらっと立ち寄って、すぐランチにありつけそうな気配なく。

 

 

 

 

天龍寺を経由しつつ、京都を代表する観光スポット嵐山『渡月橋』とその周辺。恐らくGW中のほうが橋を渡るにも混雑していて、これでも空いてる方だと思いますが。

 

桜シーズン以外は露店もなく、観光客少なめの『嵐山公園』の中之島地区。ここから少し南下。

 

中之島橋を渡った場所にある日帰り温泉施設・嵐山温泉『風風の湯』。わりと外国人観光客にも人気の施設で、この日もすでに汗だくなのでここでゴールにして入浴したいところでしたが、まだまだ先があったのでスルー。

 

阪急嵐山駅を経由し、さらに南下。すると、建物に京都一周トレイルプレートが添付。

 

すると、ちょっと見過ごしてしまいそうな狭い道が松尾山登山口になっており、ハイキングコースの入口になっています。

 

この周辺の山道らしく竹林を抜けていき、しばらく九十九折の道が続きます。

 

 

 

五角形に表示されたコース。そこから嵐山山頂に向かう道にもつながりますが、トレイルコースは松尾山山頂を目指すよう示されています。ちなみに地名・嵐山は低山『嵐山』から由来し、山頂には山城『嵐山城』があった場所。今回は逆方向なのでスルーしましたが。

 

 
途中、さっき渡ってきた渡月橋を望める展望スポットもあり。

 

 

標高276mの『松尾山』山頂。醸造の神様で知られる松尾大社の磐座(いわくら)崇拝の神聖な場所。
 
ベンチや展望スポットもあり、ここでお弁当を食べる登山者も多数。

 

ここから森の中、小刻みにアップダウンを繰り返しつつ、緩やかに下山。

 

丸太の階段を下ると、また整備された竹林のコースに。

 

そして、ようやく山道終了。西芳寺川沿いの静かな遊歩道に。

 

その途中の山中にある、西芳寺川古墳群。比較的小さめの石室が数多く散見されます。

 

さらに川を下ると『西芳寺』、通称『苔寺』に。閉門されていますが、こちらは完全予約制のお寺になります。そして、ここが西山コースのゴール地点。
 
今回に西山コース前後半で、コースタイム5時間半で24kmの道のり。嵯峨嵐山の混雑で、若干足取りもゆっくりなエリアも。清流&青もみじ、そして京都を代表する観光名所もあり、京都一周トレイルの中では比較的アップダウン少なく、景観バラエティー豊かでトレイルコースとは思えない、いい意味でのギャップの連続が面白い西山コースでした。
 
そして、次回は京都一周トレイルコースのスタート地点・伏見深草から清水までの東山コースの未踏分をめぐり、シリーズ最後させていただく予定です。乞うご期待!