続きです~

 

毎度旅行ネタは盛りだくさんになりすぎて、ちょっとまとめるのも一苦労なんですが汗

 

 

帰りは金沢駅から、また特急サンダーバード号利用なので、レンタカーで金沢へ向かいつつ、道々観光するという作戦。

 

まずは、宿でパワースポットとして紹介されていたお寺『那谷寺』へ。

 

 

 

る高野山真言宗の別格本山で、白山信仰の中心地として知られているお寺で、養老元年(717年)に白山を開山した泰澄が岩窟の中に千手観世音を安置したことに始まると伝えられています。

 

そして、粟津温泉・法師の由来はこの寺と深くかかわり、泰澄大師が修業を始めた1年ほど後の養老2年(718年)、粟津の地で温泉を見つけ、地元のきこりの息子であった雅亮法師に「末永く人々のために役立てるがよい」と湯守を任せ、これが旅館・法師の歴史の始まりと伝えられています

 

宿でパワースポットとして紹介していた由縁には、この奇石によるところとか。境内はサクサクめぐって30分程度の道のり。

 

山門。これも仁王門ということですかね。扉部分に仁王像が彫られていました。わりとこちらは新しい印象のもの。

 

境内は全体的に苔むしていて、なんとも神秘的な雰囲気でもあり。もののけ姫の世界のような(笑)
 
以前、同じ白山系の白山比咩神社へ参拝したことがありましたが、そちらも苔の印象が強かったような。
 
それだけ苔の生育にとって最適ということなのか。冬寒いけど湿潤という。

 

まずは手前、わりと新しい造りの本尊・十一面千手観世音菩薩を安置する金堂華王殿。

 

そして、そそり立つ巨大な岩に、いくつもの穴が開口する「奇岩遊仙境」。太古の海底噴火の跡といわれています。よくよく見ると、空洞の中に石仏が何体も収められています。

 

 

さらに本殿へ。かつては神仏習合寺院だったということですね。

 

 

 

で、奇岩遊仙境に石仏が多数あったので、巡れるのか?と思っていたら、以前は巡ってたらしいですね。
 
この地形を利用して、コンパクトな西国三十三所めぐりができるようになっていて、それぞれの石仏にも西国のお寺の名前が振られています。
 
なんでも平安時代、花山法皇がここを訪問され、(西国三十三所の)那智山と谷汲山からそれぞれ一文字ずつ「那」と「谷」を取り、那谷寺と改名されたとか。割と花山法皇ゆかりの地が北陸に多いですね。
 

 

本殿・大悲閣。岩壁に寄って屋根のない唐木造。中は岩場になっていて、本尊の十一面千手観世音菩薩を安置する「いわや胎内くぐり」が出来、ちょっと神秘体験的な雰囲気でした。

 

こんな岩場と本殿が一体になった構造。もともと名称『岩屋寺』であったのはここからきてるんでしょうね。古い時代の石の信仰。

 

三重塔は寛永19年(1642年)、徳川家綱の生誕祝に前田利常が建立。

 

反対側の展望台から望む奇岩遊仙境。きっと紅葉シーズンは絶景でしょうね。

 

こんな不思議な場所なら、松尾芭蕉もやってきて、名句も詠むわな、と(笑)

 

石山の石より白し秋の風

 

秋の風を『白し』と詠むあたりが、俳聖ですね。

 

で、奇岩遊仙境じゃない山中や反対側にも西国三十三所の石仏が点在し、途中石山寺を見つけました(笑)2017年くらいまでは一般の参拝客も奇岩遊仙境を巡れたそうですが、やはり滑りやすく危険ということで、作家・五木寛之さんが登られたのを最後に、通常は立ち入り禁止のようでした。あとで、お寺の方に詳しくおしえてもらった情報によると(笑)

 

朝食、白飯もおかわりしてガッツリ満腹であるにもかかわらず、お寺のPOPの那谷そばのきのこと山菜たっぷり乗ってる画像があまりにも美味しそうで、お寺の前にあった花山亭で那谷そばゴマ豆腐付と甘酒を。

 

そばは画像よりきのこ少なめでした(笑)まあ、それなりに美味しかったですが。甘酒はまったく砂糖入れず糀だけの甘みで、これはとても美味しかった。

 
さらに車を走らせ、有名酒蔵・農口尚彦研究所へ。
 
周辺には日本酒の香りがかなりしてました(笑)

 

 

このグルグルマークが目印。

 

ちょっと雪も残ってましたが。

 

最近では、相当数の外国人がレンタカーなどを利用して、ここまで直接日本酒を買いに来られるんだとか。

 

一見、どこかのオフィスみたいな造りの売店で、今扱ってるお酒はこちら、と。

 

純米、吟醸など並ぶ中、見たことのある家紋。

 

なんでも、市川團十郎襲名披露記念に祝い酒をつくられたそうで。見ると、他のお酒とは桁違いの価格でした(震)

 

有名杜氏の農口さんは能登町出身で御年91歳。この日も蔵に籠りっきりとか。

 

最近ではアルコールは百薬の長ではない、という説が有力になりつつありますが、農口さんは例外なんですかねーとお店の方に聞くと、農口さんはお酒をまったく飲まれないとか(汗)恐らく、蔵の階段を上ったり下りたり足腰が鍛えられているのが長寿の秘訣なのかも、と店の方。えー(笑)

 

でも、なんかわかるような。私の友人に日本酒店で勤め利き酒師の資格をとった友人がいたのですが、ふだんまったく日本酒は飲まずとちらかというと嫌いな方で、そのほうが味に敏感だから利き酒師に向いてるとかなんとか(爆)

 

團十郎酒は買えないまでも、純米酒は家用に購入。

 

この時はまだでしたが、2月9日に金沢駅に直営の立ち飲み店をオープンとか。なので、農口尚彦研究所のお酒を種類豊富に堪能しやすくなるみたいですね。

 

さらに、九谷焼の器を購入するならここ!と宿の方に教えてもらった九谷陶芸村へ。なんでも卸売価格とか。

 

 

 

この時はわりと閑散としていましたが、10軒ほどお店が並んでいました。

 

ここでも中国人観光客が大人買いしてる様子を見かけました。なんとなく中国人好きする絵柄とも言える九谷焼。なんでも九谷焼は中国人、伊万里や有田焼は韓国人に人気なんだとか。

 

 

中でもこちら、秀幸九谷。骨董の域、お宝鑑定団にも出てきそうな器を多数扱うお店で、いくつか購入。九谷焼も手書きのものと版押しのものがあり、その見分け方とか九谷焼の歴史までおしえていただきました(笑)

 

珍味用の豆皿と典型的な六角小鉢を購入。うちの祖父もコレクションしてたかも、なやつ。九谷焼って、勝手に金使いの器的イメージを持ってましたが、近年では染付がけっこう有名だそうで、宮内庁御用達とか。

 

 

陶芸村のお店、どこも地震の影響で高価なお皿や器が割れてかなりの被害額だったとか。陶器にとって地震は大敵ですよね。本当にお気の毒というしかないというか。

 

 

九谷焼のまねき猫も買いたかったんですが、ちょっとお金をためてから、また出直しますw

 

 

とりあえず、小松の主要どころを観光し、ここから金沢へ。

 

次でラスト回!