つづきです~

 

今回の旅行、またまた老舗温泉旅館シリーズです。

 

養老二年(718年)の開湯、北陸最古の秘湯・粟津温泉の老舗旅館『法師』。

 

 

 

たまたま空き室があり、しかも比較的割安。以前うちの父が囲碁仲間と泊まっていい宿だった、と話していて、前から気になっていた旅館へようやく。

 

宿までは、駅からの送迎バスで到着。他、金沢から合流メンバーとは現地集合。

 

北陸最古の宿として知られ、1300年以上の歴史を誇る旅館。建物も登録有形文化財に指定。

 

玄関口から、老舗然とした重厚な雰囲気に包まれていました。

 

そんな中、下足箱から能登半島地震で被災された方を受け入れられていることがわかり、仲居さんに聞くと、この周辺のホテルや旅館に多くの方が滞在されているとか。

 

それも、場所によって宿から食事を支給されるところがあったりなかったりいろいろで、中には食事代稼ぐためにバイトをされてる人もいて気の毒、と。

 

炊き出しの団体も付近には来られている様子でしたが。

 

 

 

で、こういう老舗旅館に泊まると、最初にお抹茶とお菓子をいただけるのですが。お庭を望むお茶室で。
 
この和菓子がきんつば風のやつで、クオリテイー高く絶品でした。お土産にも買って帰りましたが。

 

 

お部屋はわりと古い造りではありましたが、十分すぎる広さと設え。窓側には掘りごたつがあり。

 

各客室には水屋スペースがあり、ちょっとにじり口風の小さな出入口。外の廊下につながっています。以前は部屋食が一般的で、各部屋で仲居さんが給仕をされるのに使っていたのかな、と。

 

部屋に供えられた和菓子とお茶も美味でした。もちろん九谷焼のお茶碗。

 

金庫の古めかしさがちょっと面白くて(笑)

 

コーヒーメーカーもありました。

 

その後は広い館内を探検。

 

敷地の中央に庭園があり、その周りを建物が囲んでいる、という間取りになっていて、ぐるっと一周しながらめぐりました。

 

庭園は驚きの小堀遠州作庭。というか、小堀遠州って、旅館も手掛けていたのかという驚き。それだけ歴史が古いという証し。

 

著名人の宿泊者多数。

 

建物の佇まいは昔から変わっていない、ということか。

 

館内の売店チェック。

以前の父のお土産、山法師もあり。あと、加賀棒茶をどこかで買わないと、と。地酒も有名な酒蔵周辺に多数。次の日に農口尚彦研究所へ行く予定をしつつ。

 

九谷焼の銘品あれこれ。こちらは無鉛釉薬タイプ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

バーカウンターのレトロ感がすごく絵になるというか。

 

 

小堀遠州の名庭がありつつ、館内にも枯山水のミニ庭園。
 
あと、能舞台もありました(驚)

 

粟津温泉の泉質は、ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉(低張性-弱アルカリ性-高温泉)で、無色透明の芒硝泉。露天風呂、サウナもあり、長時間入浴しました(笑)

 

さらに、館内で九谷焼を販売するお店があり、ここで絵付け体験もできます。意外とお値打ちで販売していますよ、という店員さんの言葉通り割安だったので、いくつか購入。

 

 

 

夕飯は蟹付きプランでした。

まあ、ズワイガニももう終盤に近いのかな。シーズン最後にありつけてよかったというか。

 

地ビール、金沢百万石ビールやら。

 

宿オリジナルの日本酒から。作っているのは小松市の西出酒造が手掛けたもの。以前お土産で飲んだことあり。このオリジナル酒も甘味がほとんどないタイプでけっこう美味しかった。

 

 

 

 

 

宿では定番の加賀懐石とか。

 

農口尚彦研究所の生原酒。

 

 

 

カニがなくともお腹いっぱいになるようなボリュームで、隣から老夫婦のもう食べられないギブアップ宣言が聞こえてきたり。

 

翌朝は部屋からも日の出が見え、その後朝風呂。

 

そして朝食。

 

本当は寒さわらの焼き霜の予定がアオリイカのお造りでした。いや、こちらのほうがうれしい(笑)

 

のどぐろ一夜干し。もう一尾はなんだったか笑

 

ワタリガニのお味噌汁。

 

老舗でしか味わえない良さを存分に堪能でき、全般的に大満足の一泊でした。日本の温泉旅館の歴史を誇るような宿で、外国人宿泊者も多数でした。

 

今回は粟津温泉でしたが、次回は山中、山代温泉の老舗もまた宿泊してみたいな、と。

 

まだまだ続きます~