ハタチぐらいの頃かな
彼氏と同棲する話になって
ご家族に挨拶に行ったんです


そこに居たの
Rちゃんが


彼氏の妹だった
特徴的な苗字だったのに
紹介される瞬間まで
Rちゃんの事を忘れていた

Rちゃんは
私のことは覚えていなかったと思う

「おにいちゃんがおせわになってます」
「よろしくお願いします」
「ごはん食べていってください」
すごく流暢ににこにこ喋る

でもなにかあるなっていう違和感
言語化出来ないけど


Rちゃんは攻撃的な子だったのに
丸くなってた
食べるのが大好きらしく体も大きくなってた
すごく穏やかだった

好きなアイドルが居て
うちわを大事に持ってたな

おそらくだけど軽度じゃないだろうか


家族が学校や仕事に言っているあいだ
家でテレビを見たりCDを聞いたり
掃除をしたり洗濯や食器洗い
おつかいなんかをしているそう

想像よりなんでも出来ることに失礼ながら驚いた



でも彼女が何ができるかなんかその時はどうでもよかった、私はそれどころじゃなかった

正直ショックだった
まさか妹だったなんて

私は結婚を考えていて
やっぱり子供も欲しい
でも彼氏の妹は障害者

真っ先に思ったのは
…遺伝するのかな?って



当時はスマホもなくて
自分で調べるには本を読むか人に聞くしかない
まだ若かったしなんの知識もない

障害=遺伝ってイメージが強かった




でもね、私この人と結婚します
好きだったから


100%遺伝するわけじゃないだろうって 
(前向きな性格なんで)
(…いや無鉄砲なだけだな)



あ、先に言っておきますが




のちに離婚します 笑
障害うんぬんじゃない別の理由で