小説『おまじない』西加奈子著 | 映画と本とたまにjazzな日々

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久しぶりに図書館へ行ってきましたニコニコ

 

読みたいな~と

チェックしていた本はなくて。

ブロガーさんの中には

図書館の

予約システムを使っている方もいらして

私も挑戦したい!と思うのですが、

やり方が分からずあせる

 

そうしたら、たまたま

図書館カードの有効期限切れで

更新したところ

窓口の方が

予約システムのことを教えてくれました!

早速仮登録までいきました。

あとは本登録…

ズボラなのでまだやってないのですが汗

 

ブラブラ本を見ていたら

気になる本があったので借りてきましたにっこり

 

『おまじない』(西加奈子著)

 

西加奈子さんは、2冊しか読んだことがなく

もう少し読んでみたかった作家さん。

借りられて良かった~ルンルン

 

 

  内容

 

「あなたは悪くないんです。」

(「燃やす」)

「私たちは、

この世界で役割を与えられた係なんだ。」

(「孫娘」)

「弱いことって

そんなにいけないんですか?」

(「マタニティ」)

 

さまざまな人生の転機に、

まじめさゆえに

孤独に思い悩んでしまう

女性たちの背中をそっと押して、

 

新しい世界に踏み出す勇気を

くれる魔法のひとこと。

 

珠玉の八編、ついに文庫化!

 

巻末に長濱ねるとの特別対談を収録。

 

(ちくま文庫裏面より転記)

 

 

  感想

 

色々な面でちょうど良い小説でしたニコニコ

 

まず、1編の長さがちょうど良い。

 

1編20分くらいで読めました。

それなので、帰りがけなどに

「ちょっとお茶していこう~」って時

「寝る前に少し読むか~」って時など

ちょうど良い分量でした。

 

(因みに私は読むの遅い方ですあせる

もっと早く読める方も、いると思いますにっこり

 

あとは、内容がちょうど良かった。


疲れた時や、重い気持ちの時でも

すんなり入ってきて

気分もほっとする話が多かったですニコニコ

 

重い過去を背負った主人公もいましたが

(特に1編目の「燃やす」の

主人公の過去は重い)

皆、それぞれ光を見つけ、

前へ進みだします。

 

ハッとさせられる言葉も多かったです。

 

「私たちは、

この世界で役割を与えられた係なんだ。」

という言葉に

ハッとさせられた1編「孫係」。

 

「孫係」は

おじいちゃんと孫のお話。

 

いい子でいなければという孫のすみれに

おじいちゃんが

「係だと思いましょう」と言います。

 

「すみれさんは、孫係。私は、爺係。」

 

“素敵な教授とそのお孫さん”を

完璧にこなし、

後で2人で愚痴り合うのでした。

 

職場で家族で友達で

それぞれ見せる顔は違うと思います。

 

誰か1人でも“素”に近い姿を

見せることができたのならば。

 

少しだけ楽にこの世を生きていけるなと

そう感じた1編でした。

 

心が解きほぐされるお話が多くて

疲れた時にホッとできる

そんな短編集で、読んで良かったですおねがい

 

 

  著者について

 

西加奈子さんの本は

今回3冊目に手に取った本でしたニコニコ

 

1冊目は

「うつくしい人」

 

 

 

他人の目を気にして

ビクビクしている主人公。

単純なミスで会社を辞めてしまった彼女が

離島へ旅立ち、再生していく物語。

 

主人公が、

他人の目を気にして

ビクビクしているところが

とってもザワザワして

ハラハラして

ちょっと他人事とも思えなかったあせる

 

2冊目に読んだのは

「白いしるし」

 

 

 

32歳独身の夏目。

 

彼女は誰かにのめりこみ、

傷つくことを恐れ、

恋を遠ざけていましたが、

間島に心を持っていかれてしまいます。

 

決して自分だけのものにならない間島に

心は痛み、夏目は笑えなくなっていくーー

といった小説。

 

夏目が恋に傷ついて

ボロボロになっていく様が

読んでいて、気持ちが痛くなりました。

 

こんな感じで、西加奈子さんの小説は

どこか心がザワザワして

自分を重ねて、ちょっと重い気持ちになる

そんなイメージの作家さんでした。

 

今回読んだ「おまじない」は

少し雰囲気が

違っていたように感じますニコニコ

 

どこか温かく希望が見える小説。

ヒリヒリよりも、ホッとできる感じコーヒー

 

作家さんの書く世界観のイメージが

少し変わった、そんな小説ブルー音符

 

図書館でたまたま出会った小説!

思わぬ出会いに、

なんだか得した気分でした~ウインク

 

最後までお読みいただき

ありがとうございましたニコニコ