益田ミリさんの漫画が大好き
たまに母へオススメを
貸していたら
今や母の方が先に
新刊情報を
キャッチしてくれる
今回も早速買ったものを
貸してくれました
(今年の6月発売だから
新刊ではないのですが)
「今回はいつもの感じと
ちょっと違うわよ!!」
とおっかさん
確かに一味違いました。
ネタバレはしませんが…
うん、違いましたよ
『ツユクサナツコの一生』
益田ミリ著
内容は
32歳
漫画家志望のナツコさんが
主人公です。
母は他界し
父と二人実家で
暮らしています。
近所のドーナツ屋で
アルバイトをしながら
漫画を描き続けるナツコ。
コロナ生活も長引き
マスク生活も2度目の春。
社会の不平等に
もやもやしたり
誰かの何気ない一言に
考えを巡らせて
ナツコは「いま」を
漫画に描いていきます。
世界と、誰かと、自分と
“分かり合う”為に。
“分かり合える”って
どうしこんなに嬉しいんだろう…。
感想は
益田ミリさんの漫画で
一番泣けた作品でした
切ない涙と
温かい気持ちになる涙が
入り混じりましたよ
確かに母の言ってたように
いつもと少し違う
益田ミリ作品。
ナツコさんは淡々と日々を過ごし
色々と考えたことを
漫画に描いていきます。
(このあたりはいつもの益田さんの
作風って感じなんですが…)
最後の方で
思ってもみない展開に
でも劇的に描かず
あくまでも淡々と描くところは
益田さんだな~と思いましたよ
外でこの本読んでなくて
良かった
部屋で一人読んでいたので
おもいっきり泣けました
心に残ったシーン
常連の高齢男性のシーン
おしゃれで孫を連れ
いつもにこにこしていた男性が
「あの、えーっとあれ?
なにしにここに来たんでしたかな?」と
ナツコさんのバイト先へ訪れるシーン。
同僚から
「あのおじいさん
ちょっと前まで
しっかりしてはったのにねぇ
よくお孫さんと一緒に」と言われ
「ホンマにやさしい人でしたよねぇ」と
ナツコさんは返答。
家に帰ってから
「やさしい人でしたよねぇ」って
なんで過去形にしてんの
なんやの私…と言ったのでした。
おじいさんを過去形にしてしまった
罪悪感。
そうですよね
物忘れが進んだからと言って
その方の何もかもが
失われたわけではないのです。
ナツコさんは
自分が取りたかった言動を
漫画にします。
その漫画が結構良かったです
30代前半女性の話ですが
どの世代の方が見ても
どこか刺さる漫画だと
思いましたよ
最後までお読みいただき
ありがとうございました