ギリシャ語の時制(Tense = Foam)
現在では古い考え方なので注意。ただ、逐語訳ではこの分類になっているので覚える必要がある。① 現在形(present = pre.pr.)─ 単回遂行相・状態相・進行相直説法では、現在を表現する。しかし、直説法も含め、ほとんどの法で、動作の継続や繰り返しを表現する。(例えば命令法の場合、そのことをし続けるようにという意味になる。)② 未完了形(imperfect = impf.)─ 進行相・開始相[起動相]・意欲相[動能相]直説法のみに使われ、過去に進行していたことを表現する。③ 不定過去、アオリスト(aorist = ao,a)─ 単回遂行相・開始相[起動相]そのような事実があったことを表現する最もポピュラーな表現法。④ 完了形(perfect = perf,pf)─ 完了相過去の動作の結果の状態が現在も続いていることを表す。⑤ 過去完了形、大完了形(pluperfect = pp,pl)─ 完了相直説法のみに使用し、過去の動作の結果の状態が今はないことを表現する。⑥ 未来形(future = f.fut)─ 単回遂行相・状態相・進行相直説法、希求法のほか、不定詞、動名詞にも使われる。未来を表現するが、同時に確実に実現する事柄を表現する。※ギリシャ語の動詞の意味の強さは「完了形>現在形>アオリスト」。アオリストは単に、動作や状態を表現する。※動詞の時制が「過去」「現在」「未来」という時制を表現するのは直説法のみ。接続法以下の動詞の時制は、相(アスペクト)、つまり、継続、繰り返し、1回だけの動作などを表現する。