先週のテレビ東京系「ガイアの夜明け」で、「ライザップの逆襲」という特集が放送されていました。
皆さん、ご存じの(ぶっぶっ)の効果音のCMや確実に痩せるが有名なフィットネス事業を中心とする会社です。
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ライザップはなぜ、結果にコミットできるのか
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一方、株式の世界では黒字から一転、100億円を超える赤字を計上し、株価が大暴落。株式の世界で結果にコミットできなかった事が話題になりました。その理由の大部分が多角化による企業の買収による負ののれんだと言われています。(簡単に言うと、買収先の企業の価値を利益に上乗せしていたのだけれど、買収した企業の業績が悪化した結果、損失を計上せざるおえなくなったという事です)元カルビーの松本晃さんが(これはヤバイのでは?)といった苦言も呈していたそうですが・・。
特集では、何故ライザップは業績が悪くなったのか決算説明会の映像なども流しつつ紹介されていました。
その中で個人的にヤバイと思ったのが傘下である「ワンダーコーポレーション」についてです。
そもそも、業績悪化の主要因として挙げられたのが、このワンダーコーポレーションでした。
ライザップの売り上げの約3分の1以上を占め、主にTSUTAYAのフランチャイズや書籍、ゲームを売る会社です。
(TSUTAYAのフランチャイズと書籍販売という時点で将来性は相当ヤバイのですが・・)
放送ではワンダーコーポレーションの再建について、ライザップの担当者が店舗の店長などと再建に向け奮闘する様子が映し出されます。
会議では、どうすればいいのか?議論が継続され、ライザップ側の担当者がこう言います。
「責任は取るからドンとやってくれ」
そして場面は展開し、ワンダーコーポレーションの店舗のトレーディングカードコーナーへ。
そこで映像が入り、今世間ではトレカが大人気。その市場規模は1000億円近いという紹介。カード愛好家の人のインタビューが入り(そうですね、月に10万円くらいは使いますかね)というコメントが入ります。場面は展開し、数日が経ったある日、ワンダーコーポレーションの店舗に長蛇の列が出来ている映像が流れ、起死回生の策、大規模なカード大会の模様が紹介されます。店長も人が集まりホッと一息でした。最後に、その会場でカードが次々に売れていく様子が流れ(ワンダもこれで再建できますね)という雰囲気になります。その後、江口洋介さんのセリフと共に、お馴染みのエンディングへ・・。
めでたしめでたし・・。
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んな、わけないだろう!!
売り上げ700億円近い企業が「遊戯王」や「ポケモン」の中古のトレカ売っただけで、再建できる訳がないですよ。今や、至る所でカードは売ってますし、小さなカードショップでさえ毎週末には大会が開催される。近所のブックオフですらカード売ってますからね。
根本は、読書離れとネットフリックスに代表されるネット配信、スマホゲームの普及ですよ。
企画の天才であるTSUTAYAの増田社長でさえ、TSUTAYAの店舗を次々に閉店している時代です。
もはや時代の流れには逆らえない。
例えば、ワンダが代官山の蔦屋書店のような店舗を出すならいざしらずです。
もし本当に、ワンダーコーポレーションがトレカを主軸にもって来るなら本当にヤバイです。
一般の視聴者は騙せても、編集長まめタンクは騙されませんよ!
今後の展開は、ワンダのIRに注目していきましょう。
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