ユヴァル・ノア・ハラリの「サピエンス全史」は世界30ヶ国以上で出版され日本でも50万部近く売れ話題を呼びました。オバマ前大統領やビル・ゲイツ氏が絶賛した事でも有名ですが、人類の歴史を壮大なスケールと独創的な発想で描いた事が最大のポイントです。
一番有名なフレーズはこれでしょう。
「ホモ・サピエンスが繁栄したのは虚構(嘘)を信じる事が出来たからだ」
ここだけ知ってる!という人の方が多いのかもしれません。
・人は小麦の奴隷となった。
たた個人的に本書(特に、上巻において)個人的に印象的だったのが、人類が定住し家畜や栽培を始めた部分です。ハラリ氏はこう言っています。
「人類は小麦の奴隷となった」
どういう事でしよう?曰く、人類が定住するまでは食物は熟れた果実や狩で得た動物の肉でした。多い時では、数十種類の食べ物を摂取していた。つまり、バランスの取れた食事をしていたのです。しかし、人類は定住し小麦などの食物を栽培すようになると1日の大半を栽培に使うようになった。その一方で、口に出来る食べ物は小麦や家畜の肉に偏り始めるわけです。
人類は小麦を栽培する事で、小麦を家畜化していると思ったけれど、実は人類は小麦の奴隷となったという説です。
・人類はスマホで奴隷となった。
ここを読んで思った事は、
「人類はスマホの登場によってスマホの奴隷になったのではないか?」
という説です。
スマホは確かに便利です。けれど、それが本当に必要なのか?と問われると疑問です。LINEでのやりとり、Facebookの投稿、インスタのいいね!これが人生にどれだけ恩恵を与えるのでしょうか?10年前までスマホは存在していませんでした。けれど、10年前が今よりも不幸だったのか?と問われると疑問です。歩きスマホという言葉もありますが、歩いてまで収集する価値に値するのでしょうか?赤ちゃんを抱きながらLINEのやりとり必要ですか?
一方で、我々が使った多量の情報や時間の恩恵を受けているのは、GAFA(Google,Apple,Facebook,Amazon)です。
我々は人生の限られた時間をGAFAが利益を得るために提供している。
ハラリは続編?「ホモ・デウス」の中で、今後は人類の中で多くの人が役立たず階級に属すと言っているそうです。
その昔、農場で働いている奴隷は自分が奴隷だと知っていました。
今の奴隷は、自分が奴隷だと知りません。
本当にそれは必要か?人生という限られた時間は唯一、我々が選べる自由です。
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サピエンス全史(上)文明の構造と人類の幸福
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