友人のすすめで始めた自然療法
輸血を受けた日から、私の頭の中は不安でいっぱいでした。
病気のことも、治療のことも、何も分からない。子どもたちのこと、会社のこと、これから先のこと。考えれば考えるほど、どうしたらいいのか分からなくなっていきました。
そんなとき、8月の前半に、がんと30年以上向き合ってきた友人に相談しました。
友人は、私の話を最後まで聞いてくれたうえで「大丈夫、がんは治せる病気です、全面的にサポートします。」と言ってくれました。
そして、食事のこと、サプリメントのこと、点滴のこと。今すぐ自分にできることを、一つひとつ丁寧に教えてくれました。
がんについて何も知らなかった私にとって、「自分にもできることがある」と分かったことが、どれだけ心の支えになったか分かりません。
ただ不安に押しつぶされそうになっていた毎日が、その日から、病気と向き合う毎日に変わりました。
あのとき、すぐに手を差し伸べてくれた友人には、本当に感謝の気持ちでいっぱいです。
食事療法
いわゆる「4毒抜き」として、次の4つを断ちました。
- 糖
- 小麦粉
- 油
- 乳製品
そのほか、食事はすべて植物性にしました。
- 野菜は無農薬のもの
- 主食は無農薬の玄米
- たんぱく質は大豆製品から
- 調味料も含めて、無添加のものだけ
大好きだったお酒もやめました。最初はノンアルコールビールでごまかしていましたが、ノンアルコールビールにも添加物が含まれていると知り、数日でやめました。
食事療法を始めた当初は、ただ野菜をぐつぐつ煮て食べるだけでした。それでも続けるうちに、だんだん自己流の料理ができるようになっていきました。
食事療法は、がん対策だけでなく、ダイエット効果も抜群でした、なかなか落とせないお腹周りの脂肪がなくなりました。
※ただし、骨髄異形成症候群(MDS)の場合は、注意が必要な点があります。後になって分かったのですが、この病気と向き合うには、体力や筋力を保つことがとても大切です。
筋肉をつくるにも、血液をつくるにも、たんぱく質が欠かせません。厳しい食事制限を続けていると、食べる量そのものが減って、たんぱく質が足りなくなることがあります。大豆製品だけでなく、ときどき鶏肉などの動物性たんぱく質を取り入れたり、無添加のプロテインを豆乳に混ぜて飲んだりして、たんぱく質を補うことも、視野に入れておくとよいかもしれません。
一方で、私が取り組んでいた食事療法では、動物性の食品は控えるべきとされています。食事療法を続けることと、体力を保つこと。そのバランスをどう取るかは、ご自身の体調や状況を見ながら判断していただければと思います。
※治療中にプロテインなどを取り入れる場合は、主治医や栄養士さんに相談してからにしましょう。
※私のおすすめの自己流料理や、がん対策として取り入れた食材については、今後の記事で紹介していく予定です。
サプリメント
足りない栄養素は、友人から紹介された、安心できるサプリメントで補いました。
サプリメントは10種類以上。思っていた以上にたくさんの量を飲むようすすめられ、サプリメントだけでお腹がふくれるほどでした。
ただし、サプリメントを飲むには、相当な知識が必要です。私の場合は、長年がんと向き合ってきた友人の知識があったので、安心して飲むことができました。
これから取り入れようと考えている方は、一人で判断せず、詳しい人に相談したうえで飲むようにしてください。
高濃度ビタミンC点滴
8月中旬ごろからは、高濃度ビタミンC点滴もすすめられました。
内容は、ビタミンC 50gを週3回、8週間以上続けるというものです。これで末期がんの人のがんが消えた実績があると聞き、効果がありそうだと思って、私も実践しました。
当時の私は、がんについての知識がまったくありませんでした。病気が分かってすぐに取り組めることがあったのは、本当にありがたく、友人には心から感謝しています。
ただし、ここにも注意点があります。
骨髄異形成症候群(MDS)の方は、輸血を受けながら過ごしている方も多いと思います。輸血を続けていると、血液に含まれる鉄が体にたまりやすくなります(鉄過剰)。たまった鉄は、肝臓や心臓などの臓器に負担をかけることがあります。
ビタミンCには、鉄の吸収を高める働きがあり、鉄がたまっている状態では、その害を強めてしまう可能性も指摘されています。
体にたまった鉄の量は、血液検査の「フェリチン」という値で確認できます。輸血を受けながら高濃度ビタミンC点滴を受ける場合は、フェリチンの値にも注意しておくと安心です。
自分でも調べ始めて
自然療法を続けながら、私自身も少しずつ、がんへの対策を調べるようになりました。
※このブログは個人の体験の記録です。治療については必ず主治医にご相談ください。
【用語解説】骨髄異形成症候群(MDS)とは ― 患者の私が理解したこと
【用語解説】複雑核型とは ― 染色体の異常が3か所以上ある状態