3月に入り、多くの公立高校はこれから入試ですね(3月入試の自治体の方が多いんですよ)。
そんな中、こんなニュースを見つけました。
今回のケース、最初は私立中学から公立高校を受検するというのがミスの原因だったのではないかと思いました。
普通私立中学は中高一貫なので、あえて公立高校を受検する生徒は少ないから起こったミスかなと思いましたが…調べてみると、博多女子中学校は中高一貫ではなく、中3で進路選択ができる独特な学校なんですね。
でも、それでもこんなミス、普通はありえません。
進路関係はとにかくミスが起こらないよう、何重にもチェックを行っています。
出願期間、出願締切日、入試日、合格発表日なども、スケジュール表を作成して繰り返し確認しています。
県外や高専など、特殊な受験の場合はなおさら。
入試要項を担任、進路指導主事、学年主任と一緒に確認し、とにかく早め早めに準備するようにしています。
学校が出願に必要な書類を高校に送付する場合は、普通は出願開始日に到着するようにしています。
もし万が一不備等で差し戻しになったとしても、締切日までに再送付できるようにするためです。
それくらい、出願には神経を使っているのですが…。
気になってもうちょっと調べてみました。
・今回は締切2時間後に気づいて高校側に連絡をしたが、受理されなかった。
・福岡県は最近主流になりつつあるweb出願ではなく、従来の紙による入学願書を使用している。
・出願先の「古賀竟成館高等学校」は福岡県立ではなく、当時の古賀町、新宮町、福津町、津屋崎町の4町(現在は二市一町)が高等学校組合を組織して設立した、「組合立」という珍しい高校。
・福岡県の公立高校入試要項には、古賀竟成館の選抜方法や入試日程についての記載は一切ない。ただし、10月6日公開の定員一覧では、「市(組合)立高等学校入学者定員」に小さく「別入試日」と記載がある。
・古賀竟成館のホームページには入試要項がある。
・博多女子中学の過去3年の高校入試結果を見ると、古賀竟成館の合格者はいない。
ここから考えたこと。
①「組合立」は私立と同じような選抜方法だという認識が中学校側になかった。それは、これまで博多女子中学から古賀竟成館を受検する生徒がいなかったからでは?
②web出願だったら、保護者が出願手続きを期限までに済ませていれば中学からの調査書提出が遅れたとしても受検できたかもしれない(あくまで推測ですが…)。
③福岡県の入試要項または公立入試関係のホームページに、古賀竟成館の入試が別日程であること、入試要項は高校のホームページにあることをきちんと明記すべき。もし福岡県外から古賀竟成館を受検する生徒がいた場合、同様のミスが起こりうる。
④そうはいってもやはり、ミスの原因は中学校側にあると言える。これは責められて当然。ただ、三者面談で保護者と一緒に入試要項を見ながら確認できなかったのか?
私も特殊な出願を何度か経験していますが、その都度入試要項を何度も読み返し、進路指導主事や保護者と確認しながら手続きをしています。
今回の件、他山の石として、私も気をつけていかないといけないですね。