おはようございますん

寒くなってきましたね


本番まであと3ヶ月半くらい

1日一歩でも良いから進みましょう

今日の問題は、先週に引き続きホルモンです

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内分泌疾患に関する記述である。
正しいのはどれか。1つ選べ。
(1)バセドウ病では、血清甲状腺刺激ホルモン(TSH)値が上昇する。
(2)原発性アルドステロン症では、血漿レニン活性が上昇する。
(3)クッシング症候群では、糖新生が亢進する。
(4)甲状腺機能低下症では、血清コレステロール値が低下する。
(5)先端巨大症では、血清成長ホルモン(GH)値が低下する。
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正解は・・・(3)です。
×(1)バセドウ病は、甲状腺機能亢進症ですよね。
でもって、バセドウ病は・・・
甲状腺そのものが悪くなって機能が亢進してしまうので、
甲状腺ホルモン(チロキシンやトリヨードサイロニン)がいっぱい出てしまう病気です。
なので・・・
「甲状腺ホルモンいっぱい出てるから、もう出なくていいよ~~」
となります。
甲状腺刺激ホルモンは甲状腺ホルモンを出させるホルモンなので、
血清甲状腺刺激ホルモン値は低下するんですよ。
×(2)原発性アルドステロン症では、血中のアルドステロンが上昇します。
ここで、血圧が上がるメカニズムを復習しましょう

1.アンギオテンシノーゲンにレニンが作用してアンギオテンシン1になる。
2.アンギオテンシン1にアンギオテンシン変換酵素(ACE)が作用してアンギオテンシン2になる。
3.アンギオテンシン2が、血管を収縮させ血圧が上がる。
4.さらにアンギオテンシン2が、アルドステロンの分泌を促進する。
5.アルドステロンが、遠位尿細管からのナトリウムの再吸収を高める。
6.血中のナトリウム濃度が上昇する。
7.血中のナトリウムを薄めなきゃ~となる。
8.脳下垂体後葉からバソプレシンが分泌される。
9.集合管からの水の再吸収が上昇する。
10.循環血液量が増える。
11.血圧が上がる。
という感じですね。
血圧というのは、アンギオテンシン2による血管収縮という直接的な作用と、アルドステロンによる循環血液量の上昇のダブルパンチによって、上がるんですね

原発性アルドステロン症では、血漿のアルドステロンが上昇しているので、もうこれ以上血圧をあげないように、血漿レニン活性は低下します。
ああああ・・・
長くなりました

ヘビーです

今日はここまでにしましょう。
続きは・・・また来週





