今日は株式会社myDeskさんと作成しているe-learning教材、
の「にこにこ解説」をちょっぴりお見せしたいと思います
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保健信念モデル(ヘルスビリーフモデル)を応用した糖尿病の「罹患性の認知」を高める栄養教育に関する記述である。正しいのはどれか。
(1) 糖尿病合併症の足壊疽の写真を見せる。
(2) 糖尿病で入院した同年代の同僚の事例を紹介する。
(3) 糖尿病予防には、適正体重の維持が有効だと話をする。
(4) 宴席でのお酒の断り方を練習させる。
(5) 簡単にできる低エネルギー料理を紹介する。
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(以下 解説です)
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保健信念モデル(ヘルスビリーフモデル)は、行動変容モデルの一つです。
この問題では、「このままだと糖尿病になりそう。」とか「糖尿病になるとこんな危険があるかもしれない。」という糖尿病の怖さを認知(罹患性を認知)させて、行動変容ができそうな選択肢を選べばいいんです。
誤(1) 糖尿病合併症の足壊疽の写真を見せただけでは、足壊疽の恐怖だけが残ります・・・。
どうやったら足壊疽になるのか、どうしたらよいのかがわからないと、行動を変えようとは思えませんよね。
正(2) 同年代の同僚の事例を紹介されたら「どきっ」としますよね?現実味があるからです。
「このままだと将来糖尿病になるかもしれない(罹患性の認知)。そんなのはいやだ!!」と思って、良い行動につなげられそう(行動変容できそう)です。
誤(3) いきなり「糖尿病の予防には適正体重の維持が大切ですよ。」と言われても、糖尿病になるとどうなるかということも、糖尿病にかかることの怖さにも気づくことはできないので、行動は変わらなそうです。
誤(4) いきなり「飲み会は控えましょう」なんて言われたら腹が立ちます。お酒の断り方の練習をしても、糖尿病にかかることの怖さにも気づくことはできませんし、行動を変えようとは思わなそうです。
誤(5) いきなり簡単にできる低エネルギー料理を紹介されても、何故低エネルギーの料理が良いのかわからないと行動は変わりません。料理の紹介では糖尿病にかかることの怖さに気づくことはできないので、行動を変えようとは思わなそうです。
いつものアメンバー記事を、さらに丁寧に、他の問題にも応用できるように解説しています。
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