先日の投稿で、厚生労働省が公表した
「平成28年度個別労働紛争解決制度の施行状況」
について書きましたが、
気になるところとして、
自己都合退職に関する相談件数が増加し、
解雇による相談件数を初めて上回る結果となっています。
※自己都合退職による相談件数:40264件
解雇による相談件数:36760件
自己都合退職による相談、この中身を細かく見たいところですが、
事例として挙がっていたのが「助言指導」の1事例で、
内容としては
会社の規定に基づき退職の意思を伝えたが、
会社側から幾度となく慰留されており、
それでも退職の意志は固く、円満退職を求め、
助言指導を申し出たとのこと。
事例としてなので簡潔に書かれていますが、
会社側からの退職の慰留が”幾度”となく、とあります。
その”幾度となく”がどのくらいだったのか、
2,3回程度だったのか、毎日顔を合わせるたびにだったのか、
退職願を受け取らなかったのか、その程度がわかりません。
助言指導が行われていることを見ると
相当数あったのかもしれません。
私自身の経験ですが、どこの会社を辞めるときでも、
ご多分に漏れず、必ず引きとめられました。
それで退職を延長したこともありましたし、
希望通り退職した会社もあります。
(もちろん退職日は双方の話し合いで決めましたが)
ある会社では、部長、社長、顧問までもが引きとめにきましたが、
それは、上司として従業員を辞めさせないこともまた
仕事のうちという話を聞き、そういうものかと思いました。
(当時は何も思いませんでしたが、
今思うと、きっと査定に響くのでしょうね)
引き留めも、あまりに度を越えると、
指導の対象となりますので、注意してくださいね。
ちなみに、
この事例の従業員は1か月後の退職を希望していましたが、
2か月後の退職となりました。
========================
伊藤社会保険労務士事務所では、
それぞれの会社規模や、対象となる従業員によって
カスタマイズした研修を行っています。
『その程度のことで”パワハラ”なの?』
ハラスメント研修を受けた方からの感想です。
セクハラ・パワハラは、
それぞれの従業員の認識の違いから起こり、
知らぬ間に加害者になっている可能性があります。
1回(質疑応答含め2時間半) 5万円(税別)~
※人数、規模等による。料金はご相談ください。
http://my.formman.com/form/pc/eFXjLy2qDqAItCTx/
========================
豊島区内で社労士をお探しなら
伊藤社会保険労務士事務所をご利用ください。
https://www.facebook.com/pg/ayitosr/about/?ref=page_internal
2015年5月に出版した伊藤の著書
『夫が死ぬ前に妻が知っておく67のこと』
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4761270829/kankidirect-22/