何が何だかわからないまま
見守るしかない私たち
良くなる事だけ信じて
昨日まで元気だったTちゃんの
変わり果てた姿を見て
Sのショックは相当だったと
思うが絶対良くなると
明るくTちゃんに接する姿に
また胸が痛む
汗をふいてあげたり
水を飲ませてあげたり
痛がる所をさそってあげたり
早く良くなってほしいとの思いが
痛いほど伝わって来る
Tちゃんが良くなったら
この事を教えてあげなくては
と その時はまだ
そんな事を思う余裕があった
だけど尚も定期的に押し寄せる痙攣
苦しそうなTちゃん
祈るしか出来ない私たち
それからどれ程の時間がたっただろうか
うす暗い部屋で無言で見守り続けるSと私
時折Tちゃんが私たちを見て
しんどいと片言で訴えかける
そのたび 頑張れと励ます私たち
それしか かける言葉が見つからず
「大丈夫大丈夫すぐ良くなるよ」
と 自分たちにも言い聞かせる様に
Tちゃんを励ます
しばらくその状態が続いた
安静にしていたからか
少し落ち着いて来た様に思えた
Sが思い出した様に
「ひなのが気になる」
「今日はまだ抱っこもしていない」
と言ったので会いに行く事にした
その病院は母子同室なので
他の赤ちゃんはママの側にいる
ひなのも何時間か前までは
ママといたのだが
ママがこんな状態になったので
連れて行かれていたのだ
新生児室で一人
ポッツンと寝ているのを見た時
また胸が痛んだ
ひなのは当然
何もわからないんだけど
可哀相でならなかった
ガラス越しに見つめていたが
看護師さんが気を効かせて
部屋を用意してくれた
その部屋で私とSは
ひなのとしばらくいた
Sがひなのを愛しそうに見つめ
抱く姿に感動と不安の涙が出て来た

