涙の栗ご飯 | 日本語に困っている外国人にテキストでは教えてくれない日常会話の『にほんごlesson』うがいまさみ

日本語に困っている外国人にテキストでは教えてくれない日常会話の『にほんごlesson』うがいまさみ

オンラインを中心に日本語レッスンをしています。日本語教育能力検定資格修得。日本語教師として、日本で一緒に住んでいるママとして、明日から使える身近な日本語をアドバイスいたします。

こんにちは!うがいまさみです。

 

宮城の実家からのふるさと便が届く?!
地元でとれた梨、私の好きな仙台銘菓ゆべし
そして、この時期に必ず届く「栗ご飯」
(プラス、お赤飯 →実家では、めでたくなくても食べます。
みんな好きなので照れ
 
 
栗ご飯を食べるとき、必ず思い出すコトがあります。
それは、私が結婚のために、実家を離れることになった日のこと。

母が私の好きな栗ご飯を炊いて持たせてくれました。
新居に荷物も届くことになっていたので
「お昼はきっと忙しくなるだろうから、ダンナ君と一緒に
これをランチにしなさいね」と。

私は学校も仕事も、ずっと実家から通っていたので
毎日毎日、母のご飯をお腹いっぱい食べていました。
 
「ああ、これで、もう私はお嫁に行くんだな…」
 
栗ご飯を抱えて、私は急に心細くなりました。


家族みんなもわかっていたけど、
別れるのはめちゃくちゃ辛かったに違いない。

母にしては珍しく、最後にハグをして「ありがとう」って言ってくれた。
一番下の弟が、涙をこらえているのがわかっていたし
上の弟は、仙台駅まで見送りに来てくれた。
父が駅のホームでポツンと立って、
最後まで新幹線を見送ってくれた姿は今でもハッキリ思い出せる。

仙台から東京までの新幹線の中、私は涙をこらえるのに必死でした。

好きな人と一緒に結婚するのに、
なんでこんなに泣けてくるのかな。
おめでたいことなのにね。



そして、無事に新居にたどり着いて、ランチの時間。
まだ雑然とした部屋の中で、母から渡された栗ご飯を見たとたん
もう、涙が止まりませんでした。
今でも、母が作った栗ご飯を食べるとき、あの日のコトを思い出します。

今年もおいしい栗ご飯をありがとう。

私もこんなふうに作れるようにならないとなあ。

そして、私の好きなゆべしは、2娘たちもすっかり気に入ったようです。
今年の夏はコロナで帰省できなかった。
宮城にも、そして大好きな青森にも
また帰りたいよ。

ふるさと、大事にしていますか?

それでは、また。


 

オンライン講座Cafetalk 

日本語教師、やってます

clickすると、講座のページにジャンプします

 


下矢印フツーの主婦が、ボランティア活動を通して感じたことを綴ってみました下矢印

■ 英語ができなくてもOK 外国人とのはじめてのご近所づきあい

~「おもてなし」よりも大切なこととは?

あなたの日本

語で優しく・易しくできること~
 

【著 者】うがい まさみ
【販売方法】AmazonのKINDLEにて販売中
(クリックすると、ページにジャンプします↑)

【価格】980円

 

今、コロナウイルスの影響で、外国からの観光客や留学生さんは来日できません。

しかし、すでに日本国内で生活されている外国人の方はたくさんいらっしゃいます。

コロナウイルスの影響下、今、私たちにできることはなんだろうか?

本書が国際交流を始めたいと思っている方、日本語教師を目指している方への

入り口となればと思います。