すごい本が出ましたよ! | mamanmiyuki's diary

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先日、次の本を書こうかと思ってる・・・って話を書きましたが、そんな中、すごい本が発売になり、あちこちで話題になってます。

それが、こちら。

アルケミスト双書タロットの美術史/鏡リュウジ著/創元社発行

<1>愚者・奇術師

<2>女教皇・女帝

<3>皇帝・教皇

・・・というシリーズ本です。

まだ、最初の3巻が発売したところで、全12巻なので、4巻から先は、これから3月・5月・7月に3巻ずつ刊行の予定だそうで、現在は予約受付中です。

著者は鏡リュウジさんとなってますが、これまでもずっとお世話になって交流のある夢然堂さんや、FCMでお会いした千田歌秋さんという方も寄稿されているんですね。
表紙はライダー版ですが、中はこんなふうに、マルセイユタロットの図版や解説もたっぷりで、読みごたえもかなりのものです。

貴重なタロットもたくさん紹介されていたり、古代から現代までの様々な絵画や図像もあり、とにかく装丁もページのデザインもオシャレで美しくて、まるで絵本のように素敵なんですよ。
これはもう、タロットに興味があまりないような人でも楽しめるんじゃないかっていうくらいです・・・(*´ω`)。

 

どのくらい中味を紹介していいものか…と、迷ってたら、発行元さんが綺麗に紹介されてたので、こちらをどうぞ❗

 

 

 

さらに、著者の鏡リュウジさんも、画像アップされてたので、こちらも。

  

 

まるで、美術館で絵画を鑑賞しながら、解説文を読んでいるような感覚になりますよね〜。

 

私は、最初に<1><2>の2冊を予約してて、届いたらさっそく読んだんですが、とっても素晴らしい内容に、すぐに<3>も追加で購入しちゃいました。
執筆されてる方々の面々から推察して、たぶん濃厚な内容に違いないとは思ってましたが、これほどとは~!(≧∇≦)と、感激してます!!!

それで、つい先日私も本を書こうと宣言して、今ちまちまとまず「タロットの会へようこそ」の続編の本のほうから準備を始めてるとこだったんですけど、こんなすごいいい本がシリーズで出たんだったら、私が書くのは、制作やタロットの瞑想について書いてる「タロットの会へようこそ」の7巻だけでいいんじゃないかな~なんて思いましたよ~ヽ(´▽`)/。

前回の記事はこちらですね。

「次の本を書こうかと・・・(•ᵕᴗᵕ•)⁾⁾」


もともと、私は本は全然書くつもりはなくて、タロットが作りたかっただけだったんですけど、当時はあまりマルセイユタロットの本が出ていなくて、解説書はないんですか?っていう声もたくさんお寄せいただいたことから、じゃあまぁ、タロットを買った人がタロットと一緒に持ち歩いて使える読みやすい本があれば・・・と思って解説書を作ることにしたってことは、これまでも度々お話ししてきました。
その後、タロットの制作とか、タロットを作るきっかけになったタロットの瞑想の本も出そうかな・・・ってことで、「タロットの会へようこそ」の本も書くことにして、そして書き始めたら、あれやこれやとお話ししていくうちに次々に続編も書き続け、気づけば、あっという間に6巻まで発行してました(;´∀`)。

それでも、私はタロットの研究をしてる専門家というわけじゃないので、本はやっぱり専門の方が、マルセイユタロットの詳しい本も出してくれたらいいのにな・・・ということは、ずーっと思ってました。
 

でも、前回の記事に書いたように、最近は、タロットがブームになったことで、だいぶマルセイユタロットも日本でも認知されてきて、ようやくマルセイユタロット関連の書籍も増えてきて喜ばしいことだと思ってはいたものの、新しく出版されたマルセイユタロットの本の中には、マルセイユタロット…と謳っていながら、実は挿絵だけはマルセイユタロットだけど、ライダー版向けの内容を多少書き換えただけ…みたいなものもあって、それだと、せっかくマルセイユタロットに興味を持った人がマルセイユタロットの醍醐味や魅力を味わう妨げになってしまって、「なーんだ、ライダー版とたいして変わんないなー」なんて思われてしまうよなーと、とても残念に思ってたわけなんですね。

 

それで、じゃあやっぱり、マルセイユタロットの詳細な本も自分で作るしかないのかな・・・と思いはじめて、「タロットの会へようこそ」の続編を書いたのちに、タロットの解説書の別冊も作るかな~と思ってたところでしたが、いやそのタイミングで、こんな素晴らしいシリーズが出たとなっては、これはもう、私が詳細な解説本を書くんじゃなくて、この本の宣伝をバンバンしつつ、私はやっぱり制作やタロットの瞑想の本だけ書くのがいいな!っていう結論になりましたよ~(*´ω`)。

なにより、こちらの本、タロットの図版だけでなく、タロットにも元型的なイメージが共通しているようないろいろな絵画も紹介されていて、そういうものもじっくりと味わうことができるのが、ほんとに素敵なんですよね。

タロットは絵でできたカードなんだし、ピエール・マドニエ版などの古典マルセイユタロットが作られた時代は、文字がちゃんと読めるのは一部の知識人やお金持ちの人だけだったわけで、だからタロットを作った人たちは、絵を見るだけで誰でもわかるように細かい部分まで描いていたはず・・・と思うので、タロットの解釈にカバラや魔術の知識が必要だというのは解せない・・・と、常々思ってましたから、こうして絵に注目して語られていて、なおかつ古い時代のタロットにもきちんと触れられている書籍が発売されたというのは、ほんとにうれしいことなんですよ~(≧∇≦)。

・・・ということで、本の方針も固まったことだし、今日は、この新しく届いた3巻をじっくり堪能しつつ、自分の本の執筆のほうも、ちまちま進めていこうと思います。

あ、それから、これは本のこととは関係ないんですが、ここしばらくの間に、ミニの最新版の6刷りが完売したのに続いて、ミニの初版も完売したんですよ~。2013年に販売を開始したときには、1,000個作ったけど、売り切るのはいつのことやら~なんて思ってましたけど、たくさんの方々に愛でていただき、この日を迎えることができました。

 

ありがとうございました(*^。^*)。

 

まだいくつかのショップさんには若干在庫が残ってるようですけど、私の手元の在庫はなくなりましたので、新版6刷りや初版の購入を考えてる方は、ショップさんのサイトで直接探してみてください。
(ミニのタロットは、ヴィジョナリーカンパニーさんや書泉グランデさん・アマゾンなどは初版、魔術堂さんやニチユーさんは、新版6刷りの取り扱いがあります。)
アマゾンでは、2刷りも取り扱いがあります。


それで、本の原稿を書き始めて、いろいろノートを読み返してたりしてて、ふと、ミニの新版の白抜きの裏模様、ちょっと手を入れようかな・・・って思い立ったんですよね。
ミニのタロットは、私の手元には、今はもう2刷りだけってことになってますから、近いうちにやっぱり新版の7刷りを作ることにしようかな~なんて思いはじめて。


ミニの新版の白抜きの裏模様は、縁の部分は、タロットをシャッフルしたりして縁がこすれても傷が目立ちにくいように、白枠にしてあるんですけど、この白枠はけっこうくっきりしてるので、タロットを断裁したときにほんの少し位置がズレても、ミニだとカードが小さいんで余白が少なくてズレが目立ってしまうんですよね・・・(>_<)。
印刷物として仕上げる以上は、完全にズレをゼロにするのは難しくって、どのくらいきれいに断裁できるかどうかっていうのも、そのときの運みたいなとこがあるので・・・。
そのために、前回の6刷りでは、けっこうな数のデッキが商品にできずに検品ではじいてそのまま保管されているっていうのもあって、次はもうちょっと売り物にできるのを増やしたいな・・・と思って、なんとかもう少しふんわりした縁にできないかなってことで、いい方法がないかな~と、ずっと考えてたんですね。

 

古い時代のマルセイユタロット裏模様は、だいたい白地に紺系の線で模様が描かれていて、それなら縁のキズも目立ちにくいし、裏側はズレても目立たないってのはあるんですけど、私としては、白地はちょっと味気ない気がして、渋めの和紙に白抜き模様にしたかったもんだから、それをうまくデザイン的にもしっくりくる形にまとめられたらな~と、いろいろ考えてみたんですね。


それで、だいぶ前に一度手描き原稿で白のグラデーションにしてみたりと試したものの、あんまり自然な感じにできなくて、その案はボツに。でも、もしかしたらPhotoshopで慎重にぼかしを入れてみるのもありかなって気がしてきて・・・。
それで、ぼやーっとお風呂で浮かんだイメージを形にしてみようと、思い立ったら吉日ってことで、つい先日一気に夜にPhotoshopで原画に手を入れちゃいました(*^。^*)。


できあがりは、こんな感じになりました。ちょっと大きさは違いますけど、左はミニ6刷りの実物、右が今回手を入れて縁をふんわりさせた裏模様のパソコン上の画像ですね。


今まで、窓枠越しに見てた感じの景色が、ほんのり曇った窓ガラス越し・・・みたいないい感じの雰囲気になったんじゃないかとー。
厳密にいえば、これだと完全な手描き原稿じゃなくなるわけですけど、さすがに今から緻密に同じ模様をアナログで描き直すのは厳しくて、・・・というのも、もう60歳近くともなると、かなり老眼も進んできて、アナログの緻密な絵をバランスを見ながら描くのが難しくなってきてるっていうのがあって、でも、なんとか断裁のズレ予防のための対策は施しておきたいということで、次の7刷りを作ることになったら、これで作ってみようかなと思ってます。これだと、少しのズレなら前よりは目立たなくなるかな・・・ってことで。。
前回はだいぶ数が減っちゃったのが、これで、使えるデッキを減らさずに美品が増やせたらいいな~と思うんですけど・・・。


・・・とはいえ、まだすぐに発注するっていうわけじゃないんですけど、いちおう、やろう!って気持ちが沸き上がったときがチャンスなんで、なんとかイメージ通りにしあがってうれしいです(^_^)。

次にショップさんからまとまった数の注文が入ったら、そのタイミングでミニの最新版を作ろうかな~と思ってます。
こちらのほうは、また何か決まったらお知らせします。