腰痛の原因は中医学で「内傷」と「外感」の二つに分類されます。
一方で、「外感」は気候変化による影響を指し、湿度の高い場所や冷房のきいた環境で「風寒湿」や夏の暑い時には「風湿熱」の邪気を受けやすくなります。
これらの邪気が経路や気の流れに影響を与え、気血療滞痛を引き起こし、結果として腰痛が生じます
一方で、「内傷」は身体の内側からの損傷で、体質虚弱や老化、過度の性行為、または姿勢の悪さによって腎精が不足し、腰痛の原因となります
中医学では「腰は腎の府」と言われ、腎精の不足は腰痛に繋がります。
治療のポイントはそれぞれのタイプに合わせたアプローチであり、補腎(腎の強化)、活血(血行改善)、祛邪(邪気の取り除き)などを組み合わせ、気血の流れを改善し、腰に十分な栄養を供給することが不可欠です
腰痛のメカニズムを理解し、適切な治療を行うことが腰痛の根本的な改善に繋がります。