卒業式での撮影禁止 パート2 | Toyo☆World

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和歌山での中学校で

会場での保護者らによるカメラやビデオ撮影を事実上禁止した。


これによって波紋が起こっている。


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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090216-00000002-agara-l30



昨日の続きです。


前回の記事を読んでいない人はこちら




さて、みんなから、

えーーーーーっ!という驚きの言葉でさえぎられた校長の話は


今年度の卒業式から業者による撮影はなくなりました。

というものだったのね。


毎年あったものがなくなるということは

そこには理由が伴うでしょ。


その理由も言わないで、なくなりました。とは…

そりゃ、みんな・・・えーーーっ!だよねw


まっ、みんな理由を知りたがるのは当然というものです。


その時に校長が言った理由のひとつが、

卒業式に撮った写真を生徒がその後取りに来ないから。というものだったのね。


なんという中途半端な理由・・・( ̄∇ ̄;)


業者に頼んだ写真を卒業式後、生徒が取りに行く日が決まっていたのだけど

その日に来ない生徒が多いらしい。


そんな理由じゃみんな納得するはずもなく…


じゃ、郵送すればいいじゃないですか?

と言われちゃうわよね~w


いや、郵送するには、切手代やら担任が宛名を書く手間も

かかるということで・・・と校長は弁明。


だったら、生徒にあらかじめ、切手を貼って宛名を書いた封筒を

持ってこさせればいいわけで・・・


そんな意見が出たからには、

校長もついに本音を言わざる得なかった。



わたしは初めから、そんなのが理由じゃないだろうな。

と思っていたから、

遠まわしに言う校長にちょっとイライラ。


ほらほら、もっと皆突っ込め!と傍観者でいたのだけどね(笑)




わたしはある学校での問題事を聞いていたから、

そういうことが理由なんでは?と思っていたのです。


学校って保守的だからね~

責任を負わないように問題を排除しようとしてきたか!?

そう受け止めていた。






ある学校の問題事というのは、


ブルセラって知ってる?


使用済みの下着やらブルマーなどの体操服や制服等を販売する店。


ネット販売が多いみたいだけど。


このネット販売にその中学校の制服などが出されていた。

そして、そこには可愛い女の子の写真が一緒に載っていた。


客だって、選ぶ権利はある!(どうしようもないバカだが・・・)

可愛い子の物の方が欲しいのだろう。


そうして、ネット販売のブルセラショップに売った子と違う写真が

勝手に使われたというのだ。


勝手に写真を使われた子にしてみれば ほんと泣ける話だよね。


どう?

もし自分の子がこんなブルセラやら、出会い系のサイトで

勝手に写真を使われていたら・・・



中学生、高校生だけでないのよ。今はロリコンの人も多い時代。

女の子だけでなく、男の子だって気をつけなければいけないと・・・

ネットの世界は何でもあり的な怖い世界だと思っていたほうが無難。



使った人はわからない。

もし学校内での撮影の写真だったら、学校に苦情をぶつけたくならない?



そんなことで、写真の取り扱いには学校側としては

用心に越した事がないのである。教育委員会からもそのような指令が出た。


学校側が率先して撮る写真には責任が伴う。

もしそれが業者から流れたとしたら・・・

いや、故意的にではなくても

個人情報等の流失みたいなこともあるからね。


学校というものは、立場的に保守的にならざる得ない。

もし、訴えられたら・・・

そのことを前提に何事も禁止、禁止・・・

あらかじめ危険分子を排除する方向に考える。

いい訳を初めから用意しておくのである。



わたしがまだPTAをやっていた頃は

個人情報保護法はなかったけど、

でもそういう危惧はあちらこちらで言われていた。


学校からのお知らせや広報誌にも

生徒の写真を使う時は、個人がわからないような写真を使うとか

どうしても大きな写真を使用したい時は

保護者に連絡して了承をもらってから使用する。


そんな慎重さが必要だった。


それで手始めに卒業式の学校斡旋の個々の写真はやめよう。

みたいな発想になったのでは?と・・・


そして、写真の取り扱いに関しては、

学校は充分注意していますよ。

との保護者へのアピールだったのではないかと思った。


だから、まだこの段階では、式典の中での保護者の写真撮影までは

禁止されていなかった。


学校が関わらなければ、とりあえずはオッケー!みたいな?


学校は写真の取り扱いには充分注意しています。

しかし、個人が撮った写真までは管理できず、

致し方ないかと…


そんな言い訳ができるでしょ(笑)



でも本心は、それもやめさせたいとのことを聞いたことがある。


だってねー

卒業式などの厳粛な式で親のマナーが悪いんだもん。


平気で前まで出て、我が子の晴れ姿をパチリ。


体育際なんてトラックの中まで入って行こうとする親もいるし(汗)



今は個人情報保護法ができて、以前より充分な慎重さが求められる。


個人情報保護法をたてに取り 学校が撮った写真だけでなく、

その場を与えた学校にモンスター的な親が苦情をいうこともある。


そういうことを数々見聞きしている学校現場。


段々規制が多くなってくるのは 仕方がないと言えばいえるのだが。


寂しい世の中になったものです。


そのうち、遠足 運動会 卒業アルバム

その時々の思い出から写真が消える日が来るのだろうか!?



そんな内容の写真の取り扱いの話を校長から聞きだし

(わたしが思っていたほどの詳しい説明ではなかったけど)

実行委員会で話し合い、

委員会に持ち帰り、3年の学級委員は先生たちと話し合いを重ね、

委員会便りにこのことを提起し、全保護者にお知らせをした。


とりあえず、学校の言いたいことを認め、

保護者にも理解してもらおうとお知らせし、

この時は卒業式での授与の個人個人の写真は中止にならないですんだ。


その後のことは私はPTAを卒業したので知りませんが。 



まだうちの学校はPTAと学校が歩み寄る機会に恵まれていた方だと思う。


学校によっては、PTAは学校の手が足りないときのお手伝い。

そんな意識の学校もある。


しかし、それを変えて行くのも、また保護者である私たち、PTAなのだ。


学校の独断で物事がすべて推し進められ、それに従うしかないPTA組織。

保護者の声が全然届かないとしたら、PTAは全く意味のなさないものである。とわたしは思う。



和歌山での中学校で

会場での保護者らによるカメラやビデオ撮影を事実上禁止した。

これによって波紋が起こっている。


考える機会を与えた和歌山の校長。

決して無駄ではなかったような・・・

ただ、保護者と学校側がどこまで本音で話し合えるかが

今後の課題ではないのだろうか?


個人保護法により色々な面倒なことが多いけど、

裏側から見れば、人と人のつながり、信頼、常識、マナー

それらが欠けてきた結果と言えるのかも知れない。