続編やパート２は普通、一作目から１年くらい空くけどこの『電光飛龍』は
前編から約半年間で制作され公開になった作品。
なので、りんちぇ
自身もサイヨも半年後ってことですね。その割には前回のまん丸顔の可愛いサイヨが、実に男前に成長していて「大人」になっています。
乾隆帝（ゴンロンテイ）が治めている世の清王朝時代。
サイヨは紅花会の会長、陳家洛（チャン・ガーロッ）の養子として、
妻のティンティンと仲良く暮らしていた。
会長を密かに狙う前会長の息子、于鎮海（ウー）に目をつけられたサイヨに
ある一つの大事な使命が与えられる。
チャン会長の秘密が書かれた箱を、奪う使命だ。
箱は日本人武士によって、総督のもとに運ばれていた。
会長の腹心であるアフーは総督の娘の安児（モンジ）がサイヨに熱をあげていることを知り恋文を渡すと、モンジも嬉しそうにはしゃいじゃってすっごく可愛いの。
りんちぇ
の作品内でミコが一番好きなヒロイン。ちなみに彼女は『ブラック・マスク』でシェク警部を演じている“劉青雲（ラウ・チンワン）”の奥様なのよね。
仲間と一緒に箱を奪いに出かけるも失敗してしまったことでウーに責め立てられちゃうの。
ツボを封じられちゃったそんでもって負けず嫌いのサイヨはこともあろうに「今度失敗したら武術を捨てる」って約束しちゃうんだよね。
ウーとの約束総督が開いたモンジの婿取り大会に参加することにするサイヨ。
櫓の台座にはモンジが座っている。
大会は始まるけど、サイヨが来ていないことに苛立つモンジ。
次々に言い寄ってくる男たちを足蹴にし、サイヨが来るのを待ってるの。
そこに「方」と書かれた旗を持った母たちと現れる姿は何度観てもカッコいい。
ＢＧＭがまたいいのよ～。
ちょっと斜に構え、茶色い丸メガネをかけ颯爽と現れる姿は、ビリビリしちゃう～
おまけに大凧に乗って飛んで来ちゃったら、堪んないよね。
方家、参上！しかし！！！そこで黙っていないのは、ティンティン。
様子がおかしいと追いかけて来たら、夫が女性に求婚してたら只事じゃないもんね。
そこ蹴ったら、家系が～ママに「これはお国のための見せかけだよ」って言われて納得する妻。
初夜を迎えようとするサイヨを泣きながら待ってる姿は、なんとも可哀そうだったな。
サイヨが欲しいのはモンジじゃなくて『箱』だった。
露骨なのよ。上着のボタンを開け「取引だ！」って。
「愛は取引できないわ・・・箱はあげるわ！」ってサイヨのことを愛する悲しそうなモンジ。
さぁ、取引だ！総督にまで「欲しいのは箱だけだ！」なんて言っちゃったよ。
箱だけ欲しい！総督が許すわけがないでしょ！大砲に火を点け怒っちゃったよ。
そこへ首に刀を当て「あたしにも覚悟がある」って父を説得するモンジ。
どうするよ、サイヨ！もぉ～～～罪な男だよ、まったく～！
『方世玉・四九』と書かれた札をサイヨに投げつけ、目には涙を溜めていた。
この札は・・・彼女は傷つけちゃったけど、なんとか箱を手に入れることは成功した。
でも中身を読んでこれまたびっくり。ウーに知られたら大変だ。
箱を追う軍勢をまいて会に戻ったサイヨは、はったりをかまして箱を燃やしちゃう。
でもこれじゃ使命を果たしたことにならないと、またもやウーに責め立てられたサイヨは約束通り、会長の手により手首と足首を傷つけられてしまった。
ママは「酷い！」って怒ってるけど、兄弟子のコッポンは腱には達していないから大丈夫って。
でもまたそこにウーたちの魔の手が伸びる。
サイヨはコッポンの婚約者と逃げ出せたが、コッポンは長年隠していたツボを封じる技
「乾坤點穴大法（ケンコンティンユダイファン）」で闘うがウーに殺されてしまう。
アフーの話ではウーによって会長と善人の仲間は牢に閉じ込められ、母は瀕死の状態で吊るされているという。
もう黙っちゃいられないよね。
母さん大好きのサイヨは、さらに『男』になって母を奪還すべくウーに挑んでいくのだ！
母さん、今行くよ！！ウーに顔を踏みつけられ「お前は母親も救えない臆病者の虫けらだ」なんて言われたら、サイヨもだけど母さんだって黙っちゃいないよ。
顔面に頭突きを喰らわせ、反撃だ～！方家の得意技、『親子拳』を喰らえ～～～！
そしてサイヨはコッポンが教えてくれた龍骨に止めを刺した。
よく噛みしめて死ね～！ママと二人の妻と「武術の世界からは手を引く」と会長に挨拶をするサイヨ。
会長は「手に負えるか？」って心配そう。
大変だぞ、こりゃ気が強そうだけど、可愛い妻二人に平等に愛を与えてあげてね。
でもやっぱり一番はママなのかな？
余談なんだけど・・・
『新・少林寺伝説』に大洪（ダイフォン）と言う、ちょっと太っちょの男の子がいて、父役にバリー・ウォン監督が方世玉として登場するんだけど
あの子はティンティンの子かモンジの子か・・・どっちだろう？