出来損ないのシェヘラザード 21 | 気まぐれ・・・美男のお部屋

気まぐれ・・・美男のお部屋

気まぐれに、美男ですねのお話をいろんなテーマで綴ってみたいと思っています。
宜しければお付き合い下さい・・・ぺこり。

 

 

 

 

・・・ ミニョにやはり 一声かけて出てくるべきだったか

 

 

結婚式が行われるホテルに入りながら

俺は 小さな後悔をする

 

 

結局 昨日の夜 ミニョは俺と一緒にいてくれた

 

 

「最後に 飼育委員になった話しのオチを話しましょうか?」

と言われたが そこは あえて聞かなかった

 

この後 どんな状況になっても

たとえ この世にいなくなっても 

何かしらの楽しみを持っていたいと思ったからだ

 

まだまだ 考えることはたくさんあって 眠れないと思っていたのに

ミニョの膝枕という安心感からか

すぐに眠ってしまったようだった

 

朝 目が覚めると ミニョは俺の頭を膝に乗せたまま

クッションに寄り掛かるようにして眠っていた

 

起こさないように そっと離れ

そのまま 家を出てきたんだが

 

 

・・・ なんだ この違和感は?

 

 

ホテルのエントランスには 沢山の人がいたが

結婚式が行われるチャペルのあるフロアには 誰もいない

 

集合時間よりも早くついているから

ヘイやその家族が到着していないのはわかるが

ホテル側の人間がいないのは おかしい

 

 

このフロア全体が 時が止まったように

物音ひとつしない

 

 

一瞬 日時を間違ったのかと思い

腕時計を見たが やはり 今日は結婚式の当日だ

 

 

事前の打ち合わせ通り 新郎用の控室に入ると

ヘイが選んだ 俺用のタキシードが用意されているが

やはり 誰もいない

 

 

・・・ 何かがおかしい

 

 

とりあえず チャペルへ行ってみる

 

 

用心深く扉を開けると

チャペル内は 結婚式用に 綺麗にセッティングされ

バージンロードの脇には 綺麗にリボンと花が飾られている

 

 

ぐるりと中を見渡し 

一つ下の階の披露宴会場に行こうと 扉を閉めかけたところで

 

 

・・・ 小さな物音がした

 

 

物音を確かめるべく 足音を立てないように そっと中へ入り

最奥の 祭壇へと進んでいくと

 

 

・・・ コツ コツ コツ コツ

 

 

規則正しい音がし

祭壇の横から 杖を突いた老人が現れた

 

 

白髪で痩せてはいるが 威圧感があり 眼光鋭い老人は

俺と目が合うと

 

 

「テギョン 久しぶりだな」

 

 

声をかけてきた

 

 

俺が夢にまで見た相手が そこにいた

 

 

俺が務める会社の前社長

引退後は 公式の場には滅多に姿を現さない ヘイの祖父だ

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

お付き合いありがとうございます。

 

テギョンさんは 集合時間よりかなり前に到着するタイプですw

ってか じーさんに会いたかったんかーい!

 

・・・ と おちゃらけてみますが

次回 テギョンさん&ヘイ爺の過去が明らかになります

 

 

まぁ 結婚式の日時を間違える 新郎新婦はいないでしょうが

ままじの友達は 結婚式で式場スタッフが 

2回目のお色直しを忘れていたことが 最後のお見送りの時になって発覚!

(友だちが どうしてお色直しをしなかったのか 聞いた)

で 急遽 お見送りの金屏風の裏で着替えたらしいw

 

最後のドレスが一番気に入ってたのに ちょっとしか着れなかったし

おまけに金屏風の裏で 無理矢理着替えたから 

髪型も変わってないし めっちゃ乱れてるしで

まーぁ ブチ切れもんよねw

支配人まで出てきて 土下座だったらしいけど 

もう1回するわけにもいかないもんねぇ

 

 

別の友達は ハネムーンでワイハーに行く予定だったんだけど

結婚式後 空港まで行く電車の指定席に他の人が座ってて

車掌さん呼んだら 友達の指定席が前日になってて

旅行会社の手配ミスが発覚!

 

もしかして ワイハーも 昨日出発になってんじゃね?

 

ってなったんだけど 確かめるすべもなく

(当時 携帯はまだまだ普及途中だったし 電車の中からでは通じない)

とりあえず ひやひやしながら空港まで行ったら

ハネムーンは ちゃんと手配されてて 無事いけたらしいけど

やっぱり 土下座の勢いで謝られたって言ってたわー

 

後になってからは 笑い話だけど

当事者は 大変だわよねーーー

 

 

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