朝5時迄
9時間続いた不毛な会話の日でも
日常は待ってくれない。
お弁当を作りながら
親の都合でお泊りすることになったムスメーズに
申し訳なさでまた涙が溢れた。
「たのしかったー!!!」
「おふろじぶんではいってんでー。えらい?」
けたたましく笑顔で帰ってきた2人を見て
体中に入っていた力が抜けて
心底ホッとした。
朝食を作り
2人を学校・幼稚園に送り出す。
ムスメーズが行って、
Y子が帰り
母とわたしだけの家になった空間。
寝ていない以上の疲労が溜まっているのに
眠たさに鈍感だ。
泣き崩れる気力も体力もなく
祭壇の前にぺたんとへたり込んだ。
まだまだやらなければならない
事務手続きが山積していて
こんなことしてる暇はないのに
頭が回らない。
ママ。
アパート…。片づけなあかんな。
一方通行になったわたしと母の会話。
そうなっても、話すことはやめられない。
なんとなくこう答えるんだろうななんて想像して
自己満足する会話。
たった4日で、目まぐるしく変わった母との時間。
久しぶりの母娘水入らず。
「ひっどい顔してんな。」
そう言われている気がして少し笑った。
夫の言う全てのことが理解できなかったが
不本意ながら葬儀の翌々日に
こうしてゆっくりする結果になったことにも笑えた。
朝まで喧嘩した翌日には
必ず母に話を聞いてもらっていた。
あんたがおれへんなっても
話聞いてもらうのは変わらんな。
何回おんなじこと繰り返してんの、って
あきれまくりんやろなぁ。
お線香を立て
Y子が供えてくれたチョコをくすね食べ
やっとそこで涙が溢れて
そのまま幼子のように母の横で眠りについた。