アバスチン単剤療法 4th | ママ、わたしは生きていくよ。

ママ、わたしは生きていくよ。

バリキャリ母と、平凡娘ひとり。
母子家庭を襲った母の癌。
闘病3年9か月で風になった母。

母の知らないわたしを徒然したためます。

寒い日です。

みなさまお風邪など召されていませんか。

 

まだほの暗い7時前。

雨のようなみぞれのような、雪のような

冷たい水滴が降る朝。

 

4回目の点滴に母を連れていく朝。

 

前回の時から

治まらない咳。

止まらない鼻。

 

1か月以上も!!

 

点滴ができるかもわからない

辛そうな母を乗せて病院に行ったけれど

すぐに帰ってくるんじゃないかと

気が気じゃなかった午前中。。

 

ラインの着信に気を配っていると

ポキポキっと母からメッセージ。

 

 点滴あり、やて。

 

ありなんかー・・・

それで前も悪化したのに、なんて複雑になっていたら

また、ポキポキっと鳴って

 

 肺からの咳ではなくて、蓄膿的な。

 

ちくのう?!?

母と過ごして36年

初めて聞いた母の病名。

 

それは、肺・気管支の専売特許である我が家に

対処出来得る知恵はない分野だ。

 

そうかそうか、とほっとしたのは

お迎えに行くまで。

 

雪がちらつくなか

駅までお迎えに行った車内で母は静かで

寒さにつかれたのかと思っていたら、

「あんな、」

母が口を開いた。

 

「数値がちょっとずつやけど、あがってんねんて」

「ほんでな、点滴の間隔が短くなって3週間に1回になるねん」

「めんどくさいわー、今月また行かなあかん」

 

そんな母の言葉に

「3週間後って何日やっけ?」

としか返せなかった。

 

今使える薬がない。

わかってる。

素人考えが医師の判断を疑っても仕方がない。

頭ではわかってる。

 

数値があがっている薬の頻度を多くして

効果はあるの?

正直な気持ちはそれしかない。

 

余計に副作用でしんどくなるのでは?

アバスチンを使い続ける以上

怪我も怖い。

 

まだ癌患者にしては恰幅のいい母だけれどw

痩せてきているのは

点滴治療してからなのは明白で・・・。

 

不安でしかたないから明るく振舞う母の癖が

車を降りるときの

不自然な明るさにうかがえる。

 

明るく振舞う母に 明るく応えるしかできない。

 

少なくともわたしの不安が膨らむのは

詳しい内容をしらないからで、

3週間後の点滴は

母が嫌がろうとも付き添ってやろうと思う。

 

もう1年担当医師と話させてくれない母。

なだめすかして

わたしの不安だけでも少なくして

これからの治療に備えなければ!