親バカ二代 -48ページ目

うちの若旦那4

仙之助との出会いは、雨の降る日の事でアリマシタ。


ババの企みにマンマと乗せられ、私が世話をする約束で拾ったのでアリマス。


本当はババが欲しかったのデス。


手のひらサイズの子猫を冷たい雨の中に放置するなんて、考えられない事でアリマス!


私と仙之助の出会い…
それは仙之助とチャーコの出会いでもアリマシタ。


第一印象は最悪だったようです。


せんにして見れば、心細い中の同類。


かなりのしつこさで追いかけ回しマシタ。


その度にチャーコ、クワッと口を開き、ふきまくり。


せんは、それでも追いかけマシタ。


関係が落ち着いたのは、2、3日経ったぐらいでしょうか…

見るとチャーコの隣で、せんが寄り添うように寝ています!

うぅ、感無量。


良かったね!
あんなに、ふかれても
あんなに猫パンチ受けても
あんなに猫キックされても、追いかけ回したかいがあったってものデス!


それからのチャーコは変わりました。


兄貴の誕生デス!


我が家、その頃は
アパート調の家に住んでおり、二階建ての下を店舗(その頃の父は電気屋さん)として使い、上を住居としてオリマシタ。階段は外についていて、かなり急。


子猫は必死デス。
しばらくは通路で遊ばせてオリマシタ。が、やっぱり、兄貴と一緒が良いようです。


せんはチャーコにくっついて、散歩に行くのですが、この階段で時間がかかります。


それをチャーコは、一段ずつ待ってあげていました。


端から見ていて、かなり微笑ましい光景デシタ。

うちの若旦那3

チャーコは男の中の男でアリマシタ。


またハンターでもあったのデス。


よくババに見せびらかしに来ます。
そして、ババは叫びます。


「見せに来なくていいわよ!」


見事なのは、獲物に傷一つ与えない事。

ババに見せて自慢した後、遊ぶからデス。


人間であれば、残酷な話。


しかし猫は捕まえた獲物をわざと放します。


そしてまた捕まえるのデス。


これは獲物が動かなくなるまで繰り返しマス。


たまにババに取り上げられマス。


猫って結構無表情なんですが、その時は本当に呆然とした顔をします。


兄貴は獲物の種類が豊富デス。


雀、燕、椋鳥、鳩…
いつかは蝙蝠を捕まえました。


子供の蝙蝠は一時期、日中、私のブローチになっていたことがアリマス。


そんな兄貴、男気に溢れた奴でした。


兄貴、喧嘩強いデス。


お尻にケガした事アリマセン。


そんな兄貴、弱点がアリマシタ。


兄貴は…


兄貴は…


去勢されていたのです!

もちろんババが手配しました。


それでも、兄貴は兄貴なのでした。


今まで読んで、
「若旦那と関係ないじゃん。」

と思いますよね?


でも、兄貴が兄貴であった為に
今の若旦那が出来上がってしまったのです!


それは仕方のないことだったのデス。

うちの若旦那2

うちの若旦那、キジトラ模様デス。

手足かなり長いデス。

その為、顔を上手く洗えません。


その姿を見たババ身悶え…


バカな子ほど可愛いってやつデスカ?


…まさか、私も?


いやいや、まさかね!


…後で問いつめマス。


そんな、せんには兄貴がいました。


兄弟ではアリマセン。
字のマンマ、兄貴デス。


ん?分からない?


皆さん、想像して下さい。
任侠映画を!


あの兄貴デス!


人間でいえば、哀川翔さんのような猫がいたのです。


名前を『チャーコ』…

れっきとしたオスです…


私の兄が独り暮らしをしていた時、たまたまエサをあげた、どこかの飼い猫を連れてきてしまったのデス!


人間でいえば拉致。
犯罪デス。


しかしババ、チャーコを見て一目惚れ、
「返してこい」
とは言いませんデシタ。


その頃、我が家は団地住まい、丸一日閉じ込めてオリマシタ。


まぁ、色々八つ当たりをされましたね…
彼にとってはストレス発散。


私が学校から帰ってくると、様々なものが散らかってオリマシタ。


台所スポンジ、食パン、ティッシュ…


もちろん、片付けるのは私デス。


しかし、引っ越しをして変わりました!

放し飼いが出来るようになったので、問題なし!


そんな矢先、チャーコ猫を連れて来ました。


いや、せんではなく、その前に飼った猫デス。


チャーコ、自分のご飯を食べさせてオリマシタ。


今思えば、『兄貴』の片鱗だったのかもしれません。