新春・ピンクの着物隊。 | ママゲリア聖子の大阪ロマンチック

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北大阪在住、食いしん坊で呑んべえのなかよし夫婦のいろいろを記録しておきたいと思います。こんなに楽しい毎日、本当に感謝しています。

お着物隊、1月のおでかけは、奈良の学園前の「あらき」というお料理屋さんと、松柏美術館でした。
メンバーのあきちゃんが、美人画の大家上村松園が大好きと言い、息子の花鳥画の上村松篁、孫の上村淳之、親子3代の作品が見られる美術館へ行くことが決まったのです。
お天気に恵まれて、暖かい日でしたよ。

近鉄の学園前の駅で待ち合わせ。
奈良在住で、この日のおでかけのツアーコンダクターをつとめてくれたゆかりちゃんが、駅のホームで待っていてくれました。

ゆかりちゃんの着物姿久しぶり。
昨年夏、祇園祭に浴衣で繰り出した時以来です。
また一緒に着物隊活動できるの嬉しいなぁ。しつけを外したばかりというエレガントな黒いビロードのコートがすごく似合ってます。

再会喜んで近況話をしていたら、ほどなくして京都から参加するメンバーも到着しました。
自分も着物を纏っていますが、着物姿の人を眺めるのは本当に嬉しくて、心が浮き立ちます。

今回のみんなのお衣装に隠れテーマがあるのにお気付きでしょうか?

「着物だけは決まったんだけど、他のコーディネートが決まらないの。」
「共通のテーマがあったら決まりやすいかも?」
「あら、私はピンクピンクでいくつもり。」
「それじゃあテーマカラーをピンクにしましょうか?」
というやりとりがラインで行われて、必ずどこかにピンクを使うことが決まったのです。

美味しい店、愉快なこと、新しいものにアンテナの高いゆかりちゃんが、
「松柏美術館のある学園前なら、断然このお店!」
とすすめてくれた「あらき」は、京都で修行した季節感溢れる日本料理と、こだわって選ばれた日本酒が楽しめるお店です。



ランチはリーズナブル。
お膳に小さな器が並んで、手のかかった美味しい料理が少しずつ味わえます。丁寧に炊かれたご飯はおかわり自由というのも嬉しいです。

品揃え豊富な日本酒は、1合ずついろんな種類を試してシェアしましょう。


最初は新酒らしいピチピチの、とリクエストしたら、奈良の人気酒「風の森」の露葉風という米で醸したものを選んでくださいました。

酒の個性がくっきり伝わる透明で薄いガラスの盃で一口。
「甘い!」
みんなで顔を見合わせて声をあげるくらいスイートです。
「これは、広瀬すずちゃんみたいな
酒ね。」

次は、やはり奈良の篠峯の「櫛羅」。
「天海祐希」やね。
酒はそれぞれキャラクターが違うのを、有名人に例える遊びです。

三種類目は、丹後半島の「玉川」。
青い目の西洋人の杜氏がいることで有名な酒蔵です。去年の秋、ちょうど秋祭りの時に訪ねてお目にかかりました。
「だったら、ミッキー・カーチスみたいな酒かな?」
と、予想したのはあっちゃん。
なるほど、杜氏=日本在住の外国人の血を引くおじいさんというわけか。
さて、飲んでみましょう。

「いや、もっと若々しい。そしてかなり端正な男前の酒やね!」

わちゃわちゃ相談した結果、
「ディーン・フジオカや!」
という結論になりました。

「私、高橋一生も飲んでみたいわ。」

というあきちゃんの一言をご主人に伝え、
ご主人の解釈で、今をときめく高橋一生タイプの酒を選んでもらいました。

岐阜県土岐の「小左衛門」。季節限定の小瓶で出てきましたよ。

あっ!ほんまや。
ディーンよりやんちゃやね。酸味もあって複雑な個性を持ってる。

ちゃんとこだわって飲んで選んでらっしゃるからこんなむちゃぶりにもクリーンヒットで返せるのですね。

「これから注目株の若い人が作ってる酒です。」
と言って、酒蔵の情報をコピーしてくださいました。それは、行かなくちゃ。

おかげで美味しくて楽しいランチになりました。
ありがとうございました。


我らがせっちゃんは、長年着物の専門家、私たちの着物活動の師匠です。
店で記念写真を撮るときも、ちゃっと気付けを手直ししてくれるので心強いのです。

そして、テーマカラーのピンクに合わせて、自ら麻の葉模様とモダンな格子の半襟を手描きで染める!というハナレワザが出来ちゃうのです。
ピンクのお花の帯留めもハンドメイド。上級者の着物の楽しみ方です。

いつもはシックなモノトーンのコーディネートが神秘的な個性にマッチしているきよみちゃんの、レアなピンクの着姿!
とっても似合っています!

私はピンクの着物も帯も持ってない。

ピンクの濃淡のみなさんと、グラデーションになるように薄紫の着物と帯を選んで、ピンクの帯揚げを使いました。

「あらき」からタクシーで松柏美術館へ。

私たちは嵯峨美術短大の同窓生です。
日本画を学んでいたあっちゃんときよみちゃんは、上村淳之先生にも、上村松篁先生にも教えていただいたのだそうです。
並べられた日本画の絵の具や画材を見て、
「懐かしいなぁ」
と話していました。

実はこの日、奈良市内の着付け教室の生徒さんたちのグループも、同じ時間に着物姿で美術館を鑑賞なさっていたのです。
ふたつの着物隊が混ざりあって、おしゃべりなども交わしました。

端から見ても、着物のおでかけはウキウキします。そして明らかに洋服の時より親切にされます。

お庭も美しく調えられ、茶室では、抹茶もいただけます。


あきちゃんの色無地も、あっちゃんの絞りの着物も素敵なピンク。

私もピンク欲しくなりました。還暦には赤、喜寿にはピンクで着物隊活動しましょう。年取って、ますます華やかな色が着たいと思います。


奈良に移動して、有名な高速餅つきの中谷堂で草餅を~♪


興福寺の五重塔をバックに記念写真。

駅ではこんな感じでふざけております。

次回の約束をして、この日はお開き。

二月は、節分着物隊かな?

お土産は、たなかの柿の葉寿司と、大仏プリン。

可哀想に、インフルエンザ患者の夫は、わたくしが遊んでいた最中、なんにも食べずに寝込んでいたそうです。
だけど、お土産の柿の葉寿司だけは、ふたきれ食べてくれました。朝から仕込んでおいたチキンと根菜のスープも少量。

それにしても、今シーズンのインフルエンザB型は手強い!
絶対うつっちゃいけない!
病知らずの屈強な親父が、のたうちまわるほど苦しんでいます。何日たってもさほどましになっていないようです。

うがい、手洗い、励行いたしましょう。