先月の出来事 | ご用は何ですか?

ご用は何ですか?

2016年生まれのシェルティ(セーブルホワイト♂)との暮らしを綴ります。

先日仲良くしてもらっているワンちゃんが病気で亡くなりました。もうすぐ12歳になるところでした。
 

僧帽弁閉鎖不全症が悪化してしまったようです。亡くなる3日ほど前から夜に咳き込み横になったりうつ伏せになれないことがあったと後から聞きました。
亡くなったのは夜中。数時間前の夕方には沢山のワンコ達と一緒にお散歩して私の手からもおやつを食べてくれていました。元気に坂を登っていく姿をうちの二頭と見送ったのが最後になってしまいました。
飼い主さんは夜間の症状から状態が悪いことをご理解されていたようですがやはり気落ちされていました。動物病院に病状の管理を受けていたにも関わらず悪化は止められず。一か月ほど前の健康診断で左房/大動脈比が上昇(悪化)し、常用していたピモベンダンにさらに薬を追加した矢先でした。

 

 

荼毘に付す前にお顔を見ることができました。穏やかなお顔でした。

茶色の巻き毛を何度も撫でている飼い主さんにかける言葉がありませんでした。

テリアちゃんで前髪や目元の毛がすぐに伸びてしまいビー玉のような大きなお目めにかかってしまっていたのでカットしてあげる(飼い主さんがカットするときにお手伝いする)約束をしていました。それを思い出して、閉じかけた大きな目にかかりそうな長い毛をカットしました。もちろん飼い主さんの許可を頂いて。

「じっとできていいこね、上手に切れるよ」そう話しかけながら。もう体温もなく硬直した体は少し首を伸ばして前に進もうとしているようにみえました。

 

その日の午後、青空のなかお空へ登っていきました。

 

半月ほど過ぎて飼い主さんとお話をする機会がありました。

愛犬を亡くした直後は後悔ばかりだったとおっしゃっていました。「あのときこうすればよかった、こうしなければよかった」と愛犬の死が自分の責任だと思い込み

そのあと、「病状の悪化でどうしようもなかった、やるべきことはできたはず」と変化し、ようやく愛犬の死を受け入れたときに急激に寂しくなったとおっしゃっていました。

 

元は猫飼いだった飼い主さん。先に亡くなった旦那様が可愛がっていたワンちゃんを引き継いで大事にされていました。そのワンちゃんが亡くなって寂しさを感じていると。

今頃ワンちゃんは旦那様の元にまっしぐらでしょう。

 

また一緒にお散歩しましょうね、なんて声をみんな(犬友さんたち)でかけながら私はこっそり猫の図鑑を差し入れました。

 

「この次猫飼ったらkikkaさんのせいだからね」

そう言って笑ってくれました。

彼女が元気に猫を見せてくれる日が待ち遠しい。

 

もちろん犬ならもっと嬉しい。

 

 

 

 

なかよくしてくれてありがとう