現在、特養に入所しています。
母が元気だった頃
何か趣味があったかと聞かれれば
特に思い当たるものはありません。
そんな母が脳梗塞で倒れて
救急搬送された病院で急性期を過ごしていた頃
頭を使う事をしたがって
主治医の先生も驚いたものでした
…そうだ
母の“小さな趣味”
“特技”と言えるかも☆『クロスワード』と『ナンプレ』
本を買ってするようなことは無かったけど
新聞に載っている
『クロスワード』や『ナンプレ』のページだけを
たくさん取りためて
時間があると解いていました☆
『クロスワード』を解く母を見ながら
「よく色んな事知ってるなぁ
」って感心したり難解な『ナンプレ』を解いていく母を
「やるなぁ
」って思ったものでした
記憶力も良かった母の
もう一つの“特技”とも言えるかな
『百人一首』
倒れてからも、たびたび『百人一首』を口にしたり
読めるか読めないかの字で書いたりしていました。
先週、母に会いに行った際
何度となく突然！！百人一首を言い出す…
私も昔は大分覚えていた方だと思うけど
今ではほとんど記憶にございません
母は、座っているのがきつくて
テーブルに顔を伏せたかと思うと
ふと顔を上げて、一句…(笑)
体を起こしていても
突如！！こっちを見て、一句…
中でも“秋”を詠んだ句が多い気がしたけど
一番口にしていて
私に訴えるように詠んだ句が………
瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ
この句を何度も何度も私に向かって言うんです。
そうかー。
父への想いなんだなぁ…と。
今、こうして父と離れて暮らすことになってしまったけれど
またいつか一緒に暮らしたい。
そんな自分の気持ちを詠んだ句だと
私に伝えたいのかも。
ﾌﾌ。高尚だこと
