「リターン・トゥ・マイ・ラヴ」(監督スティーヴ・ブシェミ 92分)
話の内容は、何もできない男が実家に戻ってくるが、そこで子連れの女と出会い、恋をする話
オープニングの、蜃気楼の中、画面手前に歩いてくるシーンは、イーストウッド監督の「荒野のストレンジャー」をボクは思い起こした
並んでる、カラフルなジュース自販機の前を歩くシーンが良かった
過保護な母親と厳格な父親が、ダメ人間を作り出す、というのが良かった
バーで酒を飲もうとして本店に入るが、嫌な客がいて店を出る、2号店に行くが、閑古鳥で寂しく店を出る、3号店でジムがアニカに出会う、系列店渡り歩きの小ネタがボク的に良かった
病院のベッドは寝心地がいいと言って、アニカとジムが病院のベッドでSEXするシーンが生々しかった
子供達のバスケのコーチというのも味があったし、子供達のヘタなバスケも味があった
ジムが兄のティムに、「兄さんは生きてる価値が無い」と言ったのにショックを受け、ティムが自殺まがいの車が木にぶつかる交通事故を起こす、というのが印象に残った
運転してる車から列車が走るのが見えるシーン、線路の低い位置にカメラを置いて列車が走ってくるのを撮るシーン、朝焼けに走る貨物列車のシーンなど列車が走るシーンが印象的だった
実家が経営する町工場の作業のシーンが、印象に残った
悪い叔父から受けたアドバイスを実践し、トイレでオシッコのコントロールをしているのを、姪の女の子に見られるジムがコミカルだった
夜の町を叔父と2人、スクーターで2ケツして走るシーンが印象に残った
子供達を隣の家のトランポリンで遊ばせておいて、ジムとアニカはSEXしていて、帰って来た子供達がジムとアニカのSEXしている部屋のドアを開けるシーンが、生々しかった。SEXしている所はベッドで重なってる足の一部だけ撮るというのがかえってエロかった
母親が、無実だけれど、ヤクの売買で警察に捕まるという、意外なストーリーが印象に残った
ティムの尿瓶が満タンなので、マグカップにオシッコ入れるティムがコミカルだった。それを知らない母親が、そのマグカップを、「何これ。なかなか落ちない」と言いながらスポンジで洗うシーンもコミカルだった
保釈という方法を教えてもらった詐欺師の囚人に、パイを焼いて差し入れに行くというのがコミカルだった。「犯罪者なのに犯罪者と思えない程みんな良い人」と言う母親がコミカルだった
車でジムが、アニカとアニカの息子ベンを家に送った後、アニカがベンを家に戻した後、再び家から出て来て、車に乗ってるジムにキスしに来るシーンが生々しかった。息子の前ではキスしないアニカが、わざわざ階段を降りて戻って来て、車の中にいるジムにキスするというのが、なんかエロかった
最後、再び実家の町を出ようとしたジムに、アニカとベンが見送りに来て、ジムは長距離バスに乗ろうとするが乗るのをやめ、アニカとベンの車を走って追いかけて、一緒に車に乗り込むというラストもボク的にとても良かった(ジムは失敗を恐れて挑戦をしてこず、必死で挑戦するのが嫌いで、必死になって走る事をしなかったのが、アニカとベンとの仲を取り戻す為に必死で走って、アニカとベンの車に追いつき乗り込む、というラストもボクは良かった)
全般的に
サエない男のサエない恋愛。何が起こるという訳でもないが、独特の味わいがあって、ボクは楽しめた
特にアニカ役のリヴ・タイラーが無茶苦茶ボク好みで、なんか生々しくエロかったのが、このサエない作品に惹かれた大きな要因だったとボクは感じた
どうしてこんなサエない男に、リヴ・タイラーのようなベッピンさんがホレるのか?は納得いかないけれど、「トゥリーズ・ラウンジ」同様、スティーヴ・ブシェミ監督のサエない話だが独特の味わいのある作風、ボクは好きなんだなと改めて感じた作品


