新作Kindleゲームブック「家族救出」 | 愛すべきゲームブック

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今日アップしたら数時間で販売開始になっていました♪ できたら1→2→3とプレイしてもらいたかったのと、まとめたらどれか1作だけプレイとかになりにくいだろうとこのシリーズも1冊にまとめてみました。

1冊ずつ購入するよりお得になっています。近々ペーパーバック版も出版予定ですが、かなり分厚くなりそうです。いつか最終章となる第4弾を加えたマイホームシリーズも1冊にまとめることになると思います。

家族救出シリーズ3作を1つにまとめた全3章からなる合計319パラグラフゲームブック、それぞれの章に表紙画とそれを使用した鉛筆画の挿絵3点。サイコロ1個、紙と筆記用具が必要です。第1弾から順番にクリアする形などにするにあたって文章やルールを多少変更、第3弾の総パラグラフ数を3減らしました。

第1章「大鬼村」総パラグラフ数71、第2章「鳥王の島」総パラグラフ数156、最終章「ゴーリキの危険な要塞」総パラグラフ数92。
「鳥王の島」前日譚のシリーズ第4弾「鳥女王の棲む孤島」、元となった初期3作を加筆修正した短編ゲームブック集「妖怪村・鳥王の島・ゴーリキの要塞」もあります。


大鬼村

【0】

生命力

 君の肉体的強さや生き抜こうとする力。12にサイコロ1個を2回振って出た数を足す。0になったら力尽きる。君は妖怪山に向かう道中で生命力を消耗しているので、出発時を超えて回復しても構わない。

持ち物

 途中で入手した物を入れるためのザックを背負い、中には小型のテント一式も入っている。武器は父から譲り受けた日本刀をベルトに差している。

食物

 食料などを書き込む。

コイン

 通貨。金色の硬貨。

チェック

 フラグチェックを書き込む。現在の状態を把握するためのもの。

地図

 次回以降の挑戦に役立つように地図を描こう。

戦闘方法

 妖怪にはそれぞれ弱点があり、サイコロを1個振って決められた数が出ると倒したことになる。


【1】

 妹の悲鳴を聞きつけ、君は家の外に飛び出す! 長さ10メートルほどの木綿のような物が妹を背中に乗せ、飛び去っていくのが見える!

 君は一旦家に戻り、床の間に飾っていた二十歳の誕生日に父から譲り受けた日本刀を鞘から抜くことがないことを祈りつつベルトに差す。それからテント一式を入れたままのザックを背負って外に出る。ヘルメットをかぶり、バイクにまたがる。最後に妹の分のヘルメットがあることを確認すると、一反木綿を見失わないようにバイクを走らせる。



 1時間ほど走り続けると周りの景色は次第に山深くなり、人里からも離れ、道は荒れてくる。君は不吉な予感がしていた。

 やがて前方に怪しげな大鳥居が見えてくる。君は予感が的中したことを悟る。一反木綿は気を失っている妹を背中に乗せたまま大鳥居をくぐる。その先からが細い峠道になっているのに気づいた君は、仕方なくバイクを停める。谷底に落ちてしまったらどうなるかわからない。近くの藪の中にバイクを隠す間に一反木綿の姿が見当たらなくなってしまっていた。

 この大鳥居から先には人を襲う妖怪が現れるという妖怪山と呼ばれている山がある。その奥地のどこかに、手下の妖怪に若い娘を連れ去らせている大鬼という妖怪の親玉が住む村があり、若い娘たちが連れ去られたまま帰ってこないという噂だ。一反木綿はその村に向かったに違いない。君はヘルメットをハンドルにかけると、急ぎ足で一反木綿の後を追う。

 足元に注意しながら幅1メートルほどの細い峠道を進む。慎重に谷底を覗くと、はるか下に川が流れているようだ。このような危険な道がそのままになっているのはなぜだろう? 妖怪が現れることを知らない人間を近づかせないためか、妖怪を大鳥居から外に出させないためか……。

 曲がりくねった峠道をしばらく進むと、次第に道幅が広くなり、両側が木々に挟まれた山道に変わってくる。

 妖怪に用心しながら山道を進むと、道が二手に分かれる。どちらも前方にうっそうと木々の生い茂る不気味な森が広がり、奥地へと続いている。

 右の森は左よりはやや木々が少なく、左の森には木々の間から尖った屋根が突き出ているのが見える。何か建物があるようだ。どちらの道もいつ妖怪が現れてもおかしくない雰囲気だ。君はいつでも抜刀できるようにと、日本刀の柄に手をかける。



右の道を進む 5へ

 左の道を進む 3へ
 
 
 
 
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