母が飲食拒否して、自らの命を終わりにしようと苦しんでいた時
それから1年たつ。
きっと母の自我がある中で、最後の苦しみだったと思う。
1年前のその時から、一気に母は悪化して変わってしまった。
ブログで記録を残しておくことはほんとに大事だなって思う。
今は、今の母が普通と思ってしまうけど、
1年前のブログを見れば、明らかに老健に入る前の母はまだ話も通じたし、排泄はもちろん自分でできたし、
今の母とはまったく違う。
それが、老健に入り飲食拒否が始まり、その後。
その後から、母は心を失ってしまったみたいだ。
老健でいったい何があったのだろう。
母が急に飲食を拒否しはじめたのには、何か老健の方の不手際はなかったのか?
そう思う気持ちもないわけではない。
実際老健から帰ってきた母は、「記者」とか「取材」とか「週刊誌に載せられる」
とか、そういったよくわからないけどそんなことを恐怖に感じて話してきた。
認知症特有の妄想と言われればなんとも言えないのだけど、
でもきっと母がそう思い込んだには、何かきっかけもあっただろうとは思う。
例えば老健に取材がきていたとかね。
でも入院時からのことに一切関わっていなかった私に、それをそこまで問いただす資格はあるのだろうか。
いや、資格うんぬんの前に、そもそも入院する経緯もよくわかっていないし、(父に聞いても父もはぐらかすような感じだった)
問いただす以前に、そんな準備もできていないのが現実。
父も弟も母の介護大変だろうし、
老健に入っている間はゆっくりできるから、それもあるんだろうな~なんて思ってた。
介護するほうもやっぱり休養が必要だから・・・
老健に行く前は母は自分の服を自分で用意してたんだ。
でも、帰ってきたら、もう本当につらそうな母になっていて。
涙を流してあやまるばかりで、それでもアイバンクのことだけはほんとに切実に訴えて。
自分はもういいから、目を役に立てたいって・・・
あの時の母は本当につらかったと思う。
まだ母には母の心があって、あれは母だった。
それからなんとか生き延びて・・・
それからの母は、以前の母ではなくなってしまったけど・・・
でも苦しみからは解放されたように思う・・・
だから今は、よく食べて、ちょっとほっぺもふっくらして、髪も黒黒して、
悲しいけど母はあの時を超えて、今は悲しみを感じにくくなったみたいだ。
私は悲しいけど・・・
※カバー写真は3月の母。
認知症じゃなかったらその年の中でも若々しくて美人なのになぁって思う
白髪も全然ないし、、、
現在74歳の母。認知症早すぎるよ・・・