美観地区 ・ つね家 | うふふ Kurashiki

うふふ Kurashiki

倉敷の美味しいお店を探検します。
時々インテリアのことなども。

両親が滞在中に行った美観地区で、ランチを食べようと入った 「 つね家 」。


うふふ Kurashiki

このお店に入ってすぐに、息子の担任の先生から携帯に電話がかかってきました。

少し急いだ様子の先生が言うには、息子のクラスのお友達がふざけていて息子のめがねを壊してしまったので、代わりのめがねがあったら学校に持ってきてはもらえないかとのこと。

急な話で驚きながらも、とりあえず誰かがケガをしなかったかと聞くと、誰もケガはしていないと。

事情が飲み込めないままに先生に謝ったら、いや、息子さんは悪くないのだと。

ますます状況がわからなくなったけど、大急ぎでランチを食べて学校に行くことに。

通された席はカウンター席で、目の前で料理人の方たちの動きを見ることができます。


うふふ Kurashiki

普通の状況であれば、ものすごく興味深い特等席なんだろうけど、この時ばかりは何も目に入ってきません。

どーゆうことだろう?

学校で何があったんだろう?

先生は息子は悪くないと言ったけど、だとしたらいじめられたのか?

明るく学校に行ってる様子を思うと、いじめられていたとは考えにくいけど、でも状況的にはそーゆーことなのか?

まさか顔を殴られようとしたのか?息子は一体どんなことをして相手をそんなに怒らせてしまったんだろう?

息子はどちらかと言うと温和で平和主義。クラスのお友達とケンカをするイメージは湧かないけど、意外と親の知らないところでは、夜の校舎の窓ガラスを壊して回りたいような子だったりするのか?

料理が運ばれてくるまでの間、母とあーでもないこーでもない、そこでは出るはずのない答えを求めて想像ばかりが膨らんでいました。

もともと口数の多い方ではない父は、いつもにまして口数も少なく、「どーしたんだろう・・・」と一点をみつめたまま、母と私の止まらない妄想に耳を傾けていました。

料理が運ばれてきました。


うふふ Kurashiki

とにかく急いで食べて、学校にめがねを届けて、事情を聞かなくては!

美味しかったような気がします。

黙々と食べて、トイレに行きました。


うふふ Kurashiki


うふふ Kurashiki

お店の奥には中庭があり、そこはとても風情あふれる素敵な空間なんだろうけど、とりあえず写真にパチリと撮るだけ撮って、何を感じることもなく、大急ぎでお店を後にしました。

家に立ち寄って息子の代えのめがねを取って、学校へ。

教室に行くと中から申し訳なさそうなお顔の先生と、すでに泣いてしまった顔のいがぐり頭の男の子と、ヘラヘラ顔の息子が出てきました。

深刻な状況や、何かを我慢してる時には出せない穏やかな表情の息子を見て、まずは一安心。

先生曰く、いがぐり頭の男の子がふざけて息子のめがねを顔から取った所、それを見ていた別の男の子が「それを返してやれ!」と言ってもみくちゃになって、めがねがポキンと折れてしまったのだそう。

いがぐり頭の男の子が、肩を落として消え入るような小さな声で 「 めがね・・・壊してしまって・・・どうもすみませんでした・・・ 」 と言ってきたら、なんだかその子がものすごくかわいそうになってしまって 「 いいのいいの、ケガがなくって何よりよ。 」 と言って、にゃははと笑ってしまいました。

どうしていがぐり頭の男の子が息子のめがねを取ったのか、それはいじめのような状況だったのか知りたかったけど、肩を落としたいがぐり頭の男の子のことを責めてるように聞こえてしまうんじゃないかと思い、後でゆっくり息子に聞いてみようと思い直して、学校を出ることに。

ゲタ箱に向かって歩き出すと、クラスメイトの男の子が一緒に並んで歩いてきました。

人懐っこい子で、うちにも何度か遊びに来たことのある男の子。

「 おばちゃん、大変じゃったなぁー 」

「 いや、大変じゃないんだけどさ、うちの息子はいじめられてる? 」

「 あはは いじめられてないわ。人気者だと思うよ? 」

「 じゃあなんであの男の子は息子のめがねを取ったんだと思う? 」

「 あぁ、ちょっとめがねをかけてみたかったんじゃろ。 ときどき雑なんよ、遊び方が。 」

「 そっかそっか、いじめられたりケンカじゃないんだったら良かったわ ありがとね。 」

学校が終わってめがね屋さんにいくと、保証期間内なので無料で新しいフレームと交換してもらえるとのこと。

電話してきて下さった学校の先生にも、いがぐり頭のお母さまにもそのことを伝えて、新しいめがねに交換してもらって、一件落着!

せっかくの 「 つね屋 」 のランチを、まったく味わうこともできず、店内の様子をじっくりと眺めることもできませんでしたが、息子のメガネ問題が良い形で解決できてホッとしました。



こうして今、自分が撮った写真を見てみると、そこに居たのは私で撮ったのも私なんだけど、なんだろう、違う人が撮った写真を見ているような、ピンとこない感じがします。

心がそこになかったんだなー とつくづく思います。


料理を味わったり、景色を眺めたり、いろんなことを感じたりすることができるのは、心に余裕がないとできないことなんだなあということを改めて実感しました。