黒の序章
『星田花さん25歳! 左半身麻痺疑い・痺れあり。レベル100。呼吸不規則。血圧……』
薄れゆく意識の中で
救急隊員が無線で話す声がぼんやり聞こえて…
アタシは
自分のカラダに起こった何かを
自己診断していました。
『クモ膜下出血…?』
『脳血栓…?』
殆ど動かない左手足。
そして猛烈な痺れ。
呼吸困難。
とにかくアタマのどこかに
異常をきたしたのだと
思いました。
不思議なもので
『死ぬかもしれない』恐怖の中でも
アタシはナースでした。
死ぬ程苦しい中
酸素マスクを外し、
『私はアタマがやられたんだと思います。脳外科のある病院に運んで下さい…CTもMRもすぐに撮れる所に…』…救急隊員に言いました。
呆れた急病人ですよね。
でも 必死でした。
救急車には
実母と 空が一緒に乗ってくれていました。
その日は…
アタシは前日の16時~
二交替制の夜勤明けで、
今朝、星クンがアタシの実家に預けていった空を迎えに、病院からクルマで帰る途中でした。
ちょうど11時頃だったと思います。
実家まであと5分…という運転中に
突然、その症状が起きました。
アタシは無意識に
そして咄嗟に
ブレーキを踏みました。
幸い 後続車も対向車もいなかったようで、
事故にならずに済みました。
今考えるとゾッとします。
『貧血かもしれない』
アタシはハンドルに足を上げ
急いでシートを倒しました。でも苦しさは増すばかり…
なんとか携帯を取り出し
実家にコールしました。
『はいもしもし?』
母の声が聞こえます。
『ハァ…ハァ…おかあ…
助けて…ハァハァ…』
アタシは助けを求めました。必死で。
母はあわてふためき
『花ちゃんッッッ!?』
『花ちゃんなのッッッ!?』『すぐ行くからねッッッ!』そう言いました。
5分待てば助けに来てくれる……。
なのに
その時のアタシには
5時間にも感じました。
路肩に車を放りだし
空を抱っこした母が
走って来ました。
アタシを見た母は、涙声で
『花ちゃんッッッ!?』
『お母さんどうすればいいの?!』
とばかり繰り返していました。
当たり前です。
母は素人で、ましてアタシは母の子供ですから…。
『救…急車』
アタシも涙声で頼みました。
母とアタシが乗って来た車は、救急車の音で気付いてくれた近所の人が
自分の自宅の庭に移動してくれたことを
後で聞きました。
そして星クンには、消防士の友人がいます。
アタシの事を無線で聞いた彼が、いち早く星クンに連絡してくれた事も
後で聞きました。
人の助けを
こんなにありがたく
身にしみたことはありませんでした。
いつもなら…
車で20分程の市立病院が
遠く遠く
感じて仕方ありませんでした。
小さな空が
苦しむアタシを、声も出さずにじっと見つめていたことを思い出します。
ようやく到着した病院には…
知らせを受けた星クンが
すでに来てくれていました。
星クンは泣き虫です。
そしてこんな知らせを受けたら、どんなに驚き心配したのでしょう。
『花ッッッ?花ッッッ!!!』
そう何度も叫んで泣いているようでした。
ヒトリ救急室へ運ばれるアタシ。『助けて下さい…』
それだけを
願ってやみませんでした。
ほんの1時間前までは
アタシが
『看護』していたのに…。
『星田サン?わかりますか』『検査しますよ』
『アストラップ…耳血…CT至急で!』
…Drが指示を出しているようです。
アタシの『黒』の
幕が降りようとしていました…。
薄れゆく意識の中で
救急隊員が無線で話す声がぼんやり聞こえて…
アタシは
自分のカラダに起こった何かを
自己診断していました。
『クモ膜下出血…?』
『脳血栓…?』
殆ど動かない左手足。
そして猛烈な痺れ。
呼吸困難。
とにかくアタマのどこかに
異常をきたしたのだと
思いました。
不思議なもので
『死ぬかもしれない』恐怖の中でも
アタシはナースでした。
死ぬ程苦しい中
酸素マスクを外し、
『私はアタマがやられたんだと思います。脳外科のある病院に運んで下さい…CTもMRもすぐに撮れる所に…』…救急隊員に言いました。
呆れた急病人ですよね。
でも 必死でした。
救急車には
実母と 空が一緒に乗ってくれていました。
その日は…
アタシは前日の16時~
二交替制の夜勤明けで、
今朝、星クンがアタシの実家に預けていった空を迎えに、病院からクルマで帰る途中でした。
ちょうど11時頃だったと思います。
実家まであと5分…という運転中に
突然、その症状が起きました。
アタシは無意識に
そして咄嗟に
ブレーキを踏みました。
幸い 後続車も対向車もいなかったようで、
事故にならずに済みました。
今考えるとゾッとします。
『貧血かもしれない』
アタシはハンドルに足を上げ
急いでシートを倒しました。でも苦しさは増すばかり…
なんとか携帯を取り出し
実家にコールしました。
『はいもしもし?』
母の声が聞こえます。
『ハァ…ハァ…おかあ…
助けて…ハァハァ…』
アタシは助けを求めました。必死で。
母はあわてふためき
『花ちゃんッッッ!?』
『花ちゃんなのッッッ!?』『すぐ行くからねッッッ!』そう言いました。
5分待てば助けに来てくれる……。
なのに
その時のアタシには
5時間にも感じました。
路肩に車を放りだし
空を抱っこした母が
走って来ました。
アタシを見た母は、涙声で
『花ちゃんッッッ!?』
『お母さんどうすればいいの?!』
とばかり繰り返していました。
当たり前です。
母は素人で、ましてアタシは母の子供ですから…。
『救…急車』
アタシも涙声で頼みました。
母とアタシが乗って来た車は、救急車の音で気付いてくれた近所の人が
自分の自宅の庭に移動してくれたことを
後で聞きました。
そして星クンには、消防士の友人がいます。
アタシの事を無線で聞いた彼が、いち早く星クンに連絡してくれた事も
後で聞きました。
人の助けを
こんなにありがたく
身にしみたことはありませんでした。
いつもなら…
車で20分程の市立病院が
遠く遠く
感じて仕方ありませんでした。
小さな空が
苦しむアタシを、声も出さずにじっと見つめていたことを思い出します。
ようやく到着した病院には…
知らせを受けた星クンが
すでに来てくれていました。
星クンは泣き虫です。
そしてこんな知らせを受けたら、どんなに驚き心配したのでしょう。
『花ッッッ?花ッッッ!!!』
そう何度も叫んで泣いているようでした。
ヒトリ救急室へ運ばれるアタシ。『助けて下さい…』
それだけを
願ってやみませんでした。
ほんの1時間前までは
アタシが
『看護』していたのに…。
『星田サン?わかりますか』『検査しますよ』
『アストラップ…耳血…CT至急で!』
…Drが指示を出しているようです。
アタシの『黒』の
幕が降りようとしていました…。
黒な毎日
こんにちゎ。
『黒な』花デス…(..)
一体 何が『黒』なのか?そして
『ハッピーマンな人生』って
何を意味してるのか?
…わかりませんょね(ーー;)
これから少しずつ…
そして全てを
綴ってゅきたぃと思っています。
アタシが生きてぃる証とシテ。 アタシが生きて来た証とシテ。 アタシが死に向かぅ証とシテ。
とりあえず。
アタシは今日生きています。昨日も一昨日も去年も
生きていました。
星クン<旦那サン>と空<息子>と3人で。
7年前『あの日』が突然
アタシに降り懸かって来ても 変わらず3人。
産まれて初めて
『死』を実感した
『あの日』が来る事なんて想像だにしていませんでした。
星クンも。
多分…。
一緒に救急車に乗った
まだ小さな小さな
『ママ…』しか喋れなかった1サイ8カ月の空も。
『分かりますかッッッ?』
『名前を言えますかッッ?』『大丈夫ですかッッッ?!』
動かないカラダと
薄れ行く意識の中で
アタシは…
猛烈な恐怖に襲われていました。
『黒な』花デス…(..)
一体 何が『黒』なのか?そして
『ハッピーマンな人生』って
何を意味してるのか?
…わかりませんょね(ーー;)
これから少しずつ…
そして全てを
綴ってゅきたぃと思っています。
アタシが生きてぃる証とシテ。 アタシが生きて来た証とシテ。 アタシが死に向かぅ証とシテ。
とりあえず。
アタシは今日生きています。昨日も一昨日も去年も
生きていました。
星クン<旦那サン>と空<息子>と3人で。
7年前『あの日』が突然
アタシに降り懸かって来ても 変わらず3人。
産まれて初めて
『死』を実感した
『あの日』が来る事なんて想像だにしていませんでした。
星クンも。
多分…。
一緒に救急車に乗った
まだ小さな小さな
『ママ…』しか喋れなかった1サイ8カ月の空も。
『分かりますかッッッ?』
『名前を言えますかッッ?』『大丈夫ですかッッッ?!』
動かないカラダと
薄れ行く意識の中で
アタシは…
猛烈な恐怖に襲われていました。