歳を重ねると、本当に涙腺が弱くなりますね。
この本(マンガ)に書いてあった通りでした。
年明けから、つらい報告が重なります。
先日、歌手の八代亜紀さんが亡くなられました。
膠原病という大きなくくりは私の持病と同じだったので、ドキッとしました。
難病指定の病気を患われていたとのことで、どんなにおつらかったろうと思いました。
昨年末も、歌手のKANさんが亡くなられた報告がありました。
私は子どもたちが「愛は勝つ」を歌うたびに泣きそうになりました。
そして今日も、ある方のブログを開いて、涙が止まらなくなりました。
実は、ずっと気になったまま年を越したブログがあります。
それは…
居原田麗先生のブログです。
昨年末から更新が途絶えていて、ずっと気にかかっていたんです。
Instagramの方が近況報告が早いかな?と、両方登録してチェックしていたのですが…
今日、ご主人様が更新されていました。
昨年、父の末期ガンの看取りをしながら、麗先生のブログを読んで子宮頸がんで闘病中と知りました。
「こんなに若い方でもガンと闘っているんだ」と驚くと同時に、こちらがたくさん励まされていました。
医学的な知識をお持ちなので、保険適用外のさまざまな治療も受けられていました。
治療のため上京されたりする中、痛みが強くなって、おつらそうな様子も正直に書かれていました。
私も末期に父が日に日に弱っていくのを見てきたので、イヤな予感がしつつも「奇跡が起こって欲しい…」と、祈るような気持ちでブログやInstagramの更新を見ていました。
でも、最後の更新は母校に転院されたとの内容だったので
更新が途絶えてからは、緩和ケアのために移られたであろうことが予測されてしまい
ご主人様がブログを更新されて、イヤな予感が当たってしまったと思いました。
「善人が長生きするわけじゃない」という理不尽な現実に一抹の絶望感を覚えつつ、亡くなってなお人々の心に残るものがあるのは、麗先生がご自身の人生を生き抜かれたからかと思います。
お仕事もお忙しく、地元サッカーチームのJリーグ昇格にも使命感を持たれ、4人のお子さんでもある麗先生。まだまだ、生きてやりたいことが山ほどあったかと思います。
もう麗先生がブログを更新されないのがとても寂しくはありますが、きっと見えない場所でクリニックの発展も、サッカーチームも、ご家族のことも、見守られているのだと思います。
私も父を看取った経験から、緩和ケアにうつられてからの経緯がリアルに思い浮かぶびすぎてしまうのと、麗先生がこの先も「どんなに生きたかっただろう…」と思うと、悲しみが止まりません。
以前知人が亡くなった際、残された言葉は「生きたい命がここにある」でした。
肉体の生を終える命があり、生かされている私たちも、今はまだ生きているだけ。
生きているうちに自分のできる精一杯をしたいという麗先生のパワーを、亡くなってなおいただいている気がします。
ワクチンで100%防げるわけではないけど、私も娘には、子宮頸がんワクチンを受けさせています。
居原田麗先生のご冥福をお祈りします。