人手不足の満床病棟で看護師に絶え間なく降りかかる激務と不測のトラブルを描き、スイスで大ヒットを記録した社会派ヒューマンドラマ。スイス出身の脚本家・映画監督ペトラ・フォルペがメガホンをとり、世界共通の差し迫った問題である病院の実態をリアルかつスリリングに映し出す。

州立病院で働く、献身的でプロ意識の高い看護師フロリア。この日は同僚が病欠しており、遅番シフトはいつも以上に忙しい。満床病棟で、看護学生の教育もしなければならない。そんな状況のなかでも、不安や孤独を抱える患者たちに誠実に接するフロリアだったが、とても手に負えない事態に陥っていき、やがて重大な試練に直面する。

「ありふれた教室」「セプテンバー5」のレオニー・ベネシュが主演を務めた。

2025年製作/92分/G/スイス・ドイツ合作
原題または英題:Late Shift                映画.comより転載

 

 

 

 

 

 

レオニー・ベネシュさん主演の映画は過去二作観ている、地味な映画だが見応えがある。誠実とかひたむきという言葉が似合う女優だと思う。

過去二作と本作、どれも似たタイプの映画。

 

本作、これはどの国でも似たような状況なのでしょうか。

公立病院、慢性人手不足、日本では医療崩壊も起きている、この映画のスイスでもいつそうなってもおかしくない状況のように見える。

映画のリアリティ半端ないです、仕事に真摯に向き合えば自滅していくような過酷な職場。

慢性的人手不足の中、ぎりぎりの状態で仕事が回っている、そんなか一人が欠けるとどうなるか、描かれた半日、様々な患者の介護にあたるが、それぞれの事情に観客も感情移入せざるを得ない、わがこととして考えてしまう、地味な映画だが大きなドラマがそれぞれにあるのだ。

看護士フロリアのプロフェショナルな仕事ぶりが素晴らしい、どのシーンも本物にしか見えない、その動きを追うカメラワークは流れるように美しい。

誰もがそれぞれの事情を抱え、その事情が切実に伝わってくる、精一杯生きようとしていることも。

半日が過ぎドラマは終わった、ようやくバスに乗り帰途につくフロリアの目に映るものは死者への優しさか哀悼か。

 

字幕で語られる、慢性的看護士不足の状態、欧州すべてが似たような状態で、日本も例外ではないだろう。

 

医師は高収入だといわれるが、仕事の過酷さから思えば勤務医はもっと高収入であってよいと思うし看護士も同じくだと思う。