これはパンツと子どもと私の話。
1歳児〜2歳児にかけて、子ども達は ”トイレトレーニング” の時を迎えます。
トイレトレーニングは、個人の発達の段階や親御さんの思い、園の取り組みや子ども自身の思いなど、様々なものが錯綜(さくそう)するものです。
周囲の大人が焦ることで、かえってオムツに執着することもあれば・・・
本当は自立できるのに、生活の便宜上、大人がオムツのままにさせていることもあります。
また、子ども自身も自分以外の存在に気付き始めていますから、友達がパンツにしたから自分もパンツにしたい!
と言ってみたり・・・
逆にオムツの友達が保育者の手を借りる姿に羨ましさを覚え、甘え心でオムツに戻ってみたり・・。
子ども達の心模様も様々です。
つまり非常にナーバスな問題なのです。
そんな日々の中で、クラスの半分くらいが排泄の自立を達成し、パンツを履くようになってきた頃、ある現象が起きました。
★トイレに行くたびにパンツを履き替える
★汚れていなくても履き替える
なぜだろうかとよく見ていると、それは2つのタイプにざっくりとわけることができました。
Type A:かわいいパンツ・かっこいいパンツをいっぱい持っているから、色んなパンツを履いてみたい派
Type B:パンツとオムツの使用上の違いがわからない派
前述した通り、トイレトレーニングは非常にナーバスな問題ですので、子ども達の気持ちを無下にすることはできません。
しかし、汚れてもいないパンツの消費量が、こうも多いとそれはそれは問題です。(笑)
そこで私は、子ども達に集まってもらい話をすることにしました。
当然、話の冒頭はトイレトレーニングを頑張っている子ども達への賛辞から始まります。
そして本日の本題・・・
慎重に言葉を選びなから・・・
子ども達の顔色を見ながら・・・
私「あのね、実は先生はオムツじゃなくてパンツを履いているのね。」
子「うん!うん!」
私「でね・・先生はパンツをだいだい、1日に1枚だけ履くことにしてるのね。」
真剣に話を聞いている子ども達を見て、なんとなく言い切ることに躊躇した私は・・・
私「あ!時々2枚の時もあるかもしれない!
だから、先生はパンツをだいだい1日に1枚か2枚にしようと思ってるんだ。
本当は、先生もみんなみたいにかわいいパンツを持っているから、もっと履きたい時もあるんだけどね・・。
でも、やっぱりパンツだから1枚か2枚にしようと思ってるの。」
子「うん!うん!」
私「みんなも、どうかな? 先生みたいにしてみない?」
子「うん!うん!」
私「それから・・みんなはパンツとオムツって、ちょっと違うの知ってる?」
子「うん!うん!」
私「パンツは、トイレに行くたんびに取り替えなくていいんだよ!
便利だよね!汚れていなかったら、履き替えなくていいんだよ!」
子「うん!うん!」
(笑)
とにかく真剣に、パンツについて語る私
とにかく真剣に、聞く子ども達
の図・・・
私が職場を離れる時、補助に入ってくれていた先生が言ってくれました。
M先生(私)の保育で色々面白いことはあったけど、あのパンツの話が一番印象的でした!
と(笑)
子どもと真剣に向き合っていると、知らぬ間に喜劇が繰り広げられているのかもしれません。
逆に言うと、
真剣だからこそ、後にいい思い出になるのだ・・・
と思う今日この頃です。