こんにちは京都で鍼灸院をしております
ブランランド由衣です。
今回は先日広島大学で開催された
第13回日本新経絡医学会においての
私の症例発表を掲載致します。
今回で私の学会発表は10回目となります。
新経絡治療のお問い合わせは
広島友和クリニック
Tel 082-263-0850
E-mail udoh@nifty.com
ホームページ https://yuwa-clinic.com/
または
京都鍼灸院ブランランド
Tel 090-64386214
E-mail yuiudoyui@gmail.com
amebloメッセージにて
今回の症例の男児は保育園生活においてのトラブルが多く進級にあたり加配申請をするように保育園側からお願いがありました。第一子で男の子ということもあり発達の遅れに関して母親が気付きにくいということもあったのですが保育園の指摘により、今後どうしたものかと悩まれた際、同じ保育園の知り合いの方が新経絡治療を京都で受けていることをお聞きになりご紹介で来られました。
新経絡治療を2021年11月より1年1ヶ月継続的に受けられて今では完全に問題が改善されて経過超良好です。K式検査全領域82→107までに改善、向上。お母様も安心され第2子を今年7月に無事出産されました。
本当におめでとうございます☺️
先月10月に行われた小学校の就学前検診も無事問題なく終わったとのことでした。
とても落ち着いて賢いお子様に成長されましたよ。良かった!
学習障害・発達障害に対する
新経絡治療の効果
ブランランド由衣(鍼灸院BRANLUND)
Effectiveness of new meridian therapy
for learnig and developmental disorders
Yui Branlund
BRANLUND Acupuncture Clinic
1.はじめに
今日、学習障害及び発達障害は脳の器質的損傷が原因と考えられています。
今回は言語・情緒の発達の遅れ及び衝動性の高さ、保育園でのトラブルを指摘され続ける男児が新経絡治療を継続的に行うことにより症状が顕著に改善された例を報告します。
症例
3歳9ヶ月 男児 発達遅延及びADHDの疑い
既往歴
周産期:母親が妊娠11ヶ月に貧血にて意識を失い緊急搬送される。
出産時:卵膜剥離にて陣痛を促進し、破水。無痛分娩、経膣分娩にて出産。
出産後の発達経過:一人座り、ハイハイ、一人歩きの発達時期は標準。後追いあり。
目は合っていた。指差しあり。人見知りあり。1歳半検診は、問題なし。
2歳で発語始まる。2歳8ヶ月の時に保育園の担任から
1)集団での活動が難しい
2)衝動的な行動(言葉での制止ではやめることができない)
3)言語の不明瞭
4)人との距離感の近さ
を指摘され、進級に伴い加配申請をするようにと言われる。
3歳時検診では,我を貫く行動が顕著に表れ、検診を通常通りに受けることができなかった。
保育園の担任に発達検査を受けるように勧められ3歳9ヶ月でK式発達検査を受けた結果,認知・適応82、言語・社会80、全領域82。診断名はなく様子見と言われる。
現症
家と保育園で行動が異なることはあるが共通して気持ちが高揚すると、踊る、歌う、大声を出す。自分のしたいことが伝わらないと怒る。自分が好きなことに関することを声に出していることが多い。特に集団行動中に前述のことが頻繁に起こりやすい。自分がやりたくないことは「やりたくない」と我を通すことが多い。
列に並ぶ・順番を待つことが難しい。行動中に他のものや音に反応してしまい、そちらに注意をそがれやすくサポートや声掛けが必要。(例:衣服の着脱中、本が目に入ると読んでしまい、作業が進まないなど)
言語面では年齢が大きくなるにつれ明瞭にはなっているがたどたどしい。園での癇癪。友達との関わりでは一緒に遊ぶ姿も見られるが相手への迷惑行為を続けたりするなどでトラブルが多発している。
衣服の着脱、排泄、食事などの身辺自立は出来ているが、集中力散漫で物事が進まずサポートが必要となる。保育園での集団生活における社会性・コミュニケーション能力が非常に幼く、衝動性が高く落ち着きがない。言語面、情緒面の発達の遅れから相手の嫌がる行動を続けるなど園でのトラブルが増えている。
発達検査では様子見と言われたが保育園での一連の行動より言語、行動、情緒面での改善を強く希望されるとのことで2021年11月より新経絡治療を開始。
2.治療方法
左右脳を治療部位とし、新経絡治療を用いて膀胱経と腎経を主に治療を行った。
3.治療経過
治療1〜20回目(2021年11月9日〜12月30日)
保育園での生活において、すべきことに注意力が弱い。自分の物を棚にしまう作業など一つ一つの行動において踊り出したり、遊ぶなどで気が散り声掛けがないと最後までやり遂げることが出来ない。お友達に遊ぼうと声かけしても反応がなければ手が出るので先生が仲介に入る必要がある。声かけだけでは止まらない。
一人または先生と遊んでいることが多かったが、最近の変化として色々なお友達に声かけして遊んでいる様子が見られる。徐々に言葉でのやりとりが上手になってきている。集団遊びも以前は参加しなかったが途中まで参加することが出てきている。
12月の発表会は大変緊張していた様子だったが最初から最後まで自分の立ち位置で参加出来ていた。同年6月の運動会では気になるものに向かって走り出すなど目立つ行動が見られていた。
担任の先生からお友達とのおもちゃの貸し借りができるようになっている、お友達から言われたことに対してすぐに怒りで反応するのではなく1回のみこみ自分の中で消化することが出来る様になっていて短期間のうちに成長がグッと見られたと指摘される。
言語の面でも発語発音がモゴモゴと喋っていたのがはっきり喋るようになっている。
治療21〜50回目(2022年1月〜4月29日)
園のお友達が男児の持っているおもちゃを欲しがり叩いてきたが、やり返すことなく、その後仲良く遊び続けたとのこと。退園時に皆の前で挨拶をするときは、いつもふざけて先生に毎回怒られることが多かったが、スムーズに挨拶が出来ることが増える。
担任と母親が、お迎え時に1日の様子を聞く間、いつも走り回って部屋を出たりドアをドンドン叩いたりするなどして、止めるのが大変だったが、最近はそばで待っていることが出来るようになっている。
朝の寝起きがよくなっている。何度も起しに行かなければいけなかったのが、1度ですんなり起きてくるようになっている。自分のしたいことに対してある程度の自己主張はするが、気持ちの切り替えが以前と比べて早くなり、代替案を出せば受け入れられるようになっているので、母親が楽になっている。
2月の保育園での懇談では、メンバーの一員となって遊ぶことが出来ている。皆と一緒におもちゃを片付けたり出来るようになったりと、いろいろできるようになっているので、担任から楽になりましたと言われる。
加配が着く場合の子供は、4月から翌年の3月まで1年間を通じて、行動の状態が大体同じで変わらないことが多い。1月にこの男児の場合もそうであろうと、最初に見た段階で思ったが、予想に反して早い段階でクリアしたことに担任は驚いていると指摘があった。
お友達を叩いてしまっても、こういう理由があったからと言語化出来るようになった。とても穏やかで落ち着いてきた。順番を待つこと、ルールにそった遊びかたが出来るようになった。気持ちの切り替えが早くなった。荷物の整理整頓は横についていなくても少しづつ出来るようになっている。
園での癇癪もほとんど無くなった。ひらがなが読める、書くようになった。音楽教室にて、列に並び、先生の指示を理解し、ピアノの音に合わせて鈴を鳴らすこの一連の作業が非常に落ち着いて出来ていた。衝動性はまだあるが以前は友達を引っ掻くなど他害行為をしていたがそれはなくなる。語彙が増える。
先生の質問に対してきちんと答えることが出来るようになっている。以前は黙るか関係ないことを答えていた。きちんと座って話を聞くことが出来るようになった。保護者とお友達に行き帰りに挨拶が出来るようになった。滑舌が良くなり滑らかによく喋るようになった。
聞き分けが以前より良くなった。4月の面談、お友達にも優しく接するようになりトラブルが無くなった。進級してあたらしい教室になったがすぐに慣れた。加配の先生がいなくても担任の指示に従って動くことが出来ている。語彙が増えコミュニケーションが上手になっている。
治療51〜96回目(2022年5月5日〜2022年12月10日)
保育園からは特に問題のある行動についての報告はなし。ひらがな、カタカナ、漢字、英語に興味を持ち始めている。思い通りにならないと怒るがすぐに切り替えられているので許容範囲内になっている。気持ちの切り替えがスムーズになり、しつこかったのが、まあいいかと折り合いを付けれるようになっている。お友達関係も良好。
10月の保育園の面談ではクラスの同年代の児童と比べて出来ることのレベルがほぼ変わらないほどに成長した。年度目標は現時点で達成したと面談で指摘される。
2022年10月8日に2回目のK式発達検査の結果は認知・適応116、言語・社会98。全領域107で加配は必要ないと言われる。一年前に受けた発達検査は全領域82だったので大幅に改善された。
4.結果
治療開始から治療96回目までの約1年1ヶ月の期間で保育園の担任の面談での行動、情緒面での成長改善の指摘、発達検査の結果などからも明らかに分かるほどにまで改善されれていることは、新経絡治療の効果を認められる良い症例だと思われます。
参考文献
1)S.Jブレイクモア、Uフリス:「脳の学習能力」子育てと教育へのアドバイス、岩波書店、123〜142、2006年.
2)七田眞:「子どもの知力を伸ばす300の知恵」,2004年.
3)宇土博「発達障害は改善します」,2018年.
