081007_1848~01.JPG
 


夜や朝になると、秋の訪れを強く感じます。冷気は冬の香をほのかに漂わせていて、夜風にあたりながらじっとしていることの哀愁を呼び起こします。
寒い季節に、なっていくのだなぁ。

気を抜くとすぐに11月になってしまいそうで怖いです。
秋を今のうちに見つけていこう。例えば、虫の鳴く音だとか。


 
081006_0827~02.JPG
 


不安定な天候だからか、空には雲がとぐろを巻くようになった。
昨日は雨降りだったしね。仕方ないことなのかな。
見えそうで見えない朝日は、じりじりと焦がれ心を抱えながら何かを待つのに似ている。
実際、じりじりしながら果報を待っていたりする(色々な事柄において)
楽しいけれど、少しだけ気疲れもする。
早く朝日が見えないかなぁ。
それがどんな風にこの眼を焼いたって、一向に構わないのに。


 



少しばかりエッセイの読みすぎで食傷気味になってしまいました。

インプットインプット、とくればやはりアウトプット。少しだけ言葉を吐き出しました。

久しぶりに文章らしい文章を書いたので、なんだか不安です。内容はないよう、なのですが。

書くことを休んでいると、書けなくなるものなのです。まずストーリーを作るところからして怠けていたので、物語が上手く創作できないという事態に陥ります。そして次に、文章力の低下。これが一番痛いです。

こうして少しずつでもリハビリ?していけたらなと思います。


インプットとアウトプットの均衡が取れている時が、一番創作に適している時なのです。

この均衡を上手く作れたらと思います。







密度の高い闇がひしめき合っている。

月はどこであろうか、と一瞬今晩は新月であったかと思い違いをしそうになるが、密やかに煌々と、月が身を弓なりにして浮かんでいる。

それは、細めた猫の瞳よりもか細く繊細な曲線であった。

こういう空では大抵、さっと撒いたように星屑がさやさやと光るものであるが、分厚い雲が自由に空を闊歩しているらしい。星の光は切れ切れに地上にサインを送るのみだ。モールス信号を解する者がいたのなら、その光の信号を何と捉えただろうか。


その空の下、一匹の黒猫が大きな瞳を爛々とさせながら歩いていた。

頭からしっぽの先まで、どこまでも黒い。気を抜けばこの夜の最中、見失ってしまいそうなほど。

猫はしゃなりしゃなりと歩いていく。

うすら淋しい月明かりの下、猫は恐れず進んでいく。遠くから犬の鳴く声が、悲痛な色を帯びて響いたとしても、気に留めない。


と、何にも頓着しなかった黒猫が不意に足を止め、じっと暗がりを見つめた。

どこから光が差し込むのか、その瞳は眩い。金色の瞳で何かを見つめた後、もう興味を失ったのか、猫は再び前を向くと前進を始めた。

黒猫の視線の先には、取り立てて変わったものがあるわけではなかった。

ただただ、周りと同じように、瓦礫が山をなしているだけである。

砂塵と変わり果てた世界の慟哭を、敏感に嗅ぎ取ったのか。それは誰も知ることはない。

誰もいないのだから。


黒猫はやはり物怖じせずにしゃなりしゃなりと歩いていく。

遠くの犬はやはり哀惜を含んだ声色で遠吠えを繰り返す。

それが一層静けさを際立たせる常夜の世界に、ゆっくりと黒猫は消えていった。







治らない傷が

あの空にはある

私が苦しさに身をよじり

空に爪立てた時にできたもの


それを人々は

月という名で呼ばうけれど

あれは唯の傷あとだもの

憎しみの残滓だもの


夜のしじまに体を崩され

呻き続けた私の涙が

白玉か 等と人に問われる時

朝の煌きと共に私もいこう



私が生きたという証明は

空に残した傷だけで十分で

あの傷が永遠に

唯の傷であればいい